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【素人がやっても損しないFA】大人こそやるべき! ボイトレは自信と華やぎをくれる!

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ボイトレは素人がやっても損しないFA

ボイトレ。一部の歌が好きな人や、メディアに出る人だけが受けるもの、とおもいがち。
だが、私は素人こそがやっても損しない習い事だと思っている。
どんな得があるのか。どんなレッスンをしたのか。
まずは私がボイトレを始めた理由からお話させて頂きたい。

私がボイトレを始めた理由

『カラオケが上手くなりたかった』というのは大義名分だった。
ズバリ私はアイドルになりたかったのだ。

説明しよう。
この世には、地下アイドルってものがある。
あれ。あれいいじゃん。なりたい。やってみたい。

無論、その活動でペイしようなどとは思っていない。
そこに発展を見てはいない。
ただやりたい。その気持ちだけが私の心にあった。そしてその気持ちは大変貴重だと感じていた。

私は漫画家をさせて頂いている
だから「ただ漫画を描きたい」という気持ちがあるのでは、と思われがちだが、そう簡単な話ではない。

漫画に関して、私はただやりたい、という気持ちは希薄であった。
人より少し秀でてるであろう絵という能力で「食う」必要もあったので切羽詰まっていたし、
なれないならば絶望しかない、それが私にとっての漫画家であった。
注釈をつけるまでもないが、私の絵は、プロとしては三流以下である。そこがまたつらい。

漫画家を目指すなんて、夢を本気で追うなんて、楽しくなんてない。
なりたいものがあると人生は少し不幸になる。

でもアイドルは「ただ」なりたい。なれないかもしれないけれど、それでいい。
私は、才能もないのに、ただやりたいだけで習い事をさせてくれる親なりなんなりが欲しいという願望があることにも気づく。
可能性がないことに賭けてもらえるなんてすごい愛情である。そこへの渇望しかない。
私にはそんな人いなかったので、自分が自分の足長おじさんになったわけだ。
その時点で結構幸せである。ほくほくした。

浮かれた私は、良さそうなボイトレ教室を見つけた。
最初のカウンセリングのときも、私は真面目な面持ちで「アイドルになりたいんです」とお伝えした。
「なるほどわかりました。頑張りましょう」と先生もおっしゃった。
商売だからと言ってしまえばそれまでだが、TOKYO CITYは他人の夢に優しくできている。

そして私は2年間、月3回レッスンを受けた。
本気やん。本気だったのだ。

教室主催の発表会も出たし、ライブリハレッスンも受けた。振付も教えてもらった。
何してるんだ。

2年間のボイトレで得たものはあまりに少なかった

2年も経過した頃、はたと気づく。
私はめちゃくちゃ歌が下手だったのだが、それがやや下手くらいになった。
上達はしたが、手に入れたのは、やや下手な歌唱力のみだ。
成果だけで言ったら、大損こいてる。
知ってる。知ってた。わかってた。私の声のポテンシャルでいったらこの程度のものしか手に入らないと。
でも手に入れたもののあまりの小ささに愕然としてしまった。
わかってたとは言え、私の心は、冷えに冷えた。

そして私はボイトレをやめた。セルフ足長おじさんの退却である。

美しい声への憧れがクリアに残った

地下アイドルへの憧憬は消えたものの、美しい声への執着は消えなかった。
というか、そもそも美しい声への憧れがあり、それが承認欲求と悪魔合体して地下アイドルになりたいという気持ちに変質しただけで、
私は声がキレイになりたかっただけなのだと気づいた。
その気づきに2年も費やしてしまった。足長おじさんもびっくりである。いや、その足長おじさんも私なのだけれど。自分で自分にびっくりだ。

しかし、仮にも2年真面目にボイトレして、一切声がキレイにならなかったのだ。
歌唱レッスンのほかに、単発で元アナウンサーさんのボイトレも受けていたのに、私の声はジャミジャミのしょぼしょぼだ。

諦めたほうが効率がいいのではないか。
ハックは、いつだって、やったほうが得するものと、やらないほうが得するものの見極めが難儀である。
全てのことは、だいたいやったほうがいいに決まってるが、時間も資質も、ついでに気力だって有限なのだ。
そのことはどうも忘れられがちだ。やりゃあいってもんじゃない。じゃあ美しい声もあきらめるべきなのか。

しかし参った。
30代地下アイドルはなれなくてもつらくはないのに、声がキレイな人になれないのは非常につらい。
絵と違って、微々たるアドバンテージもない。むしろディスアドバンテージは山盛りだ。なのになりたい。
私は痛みを覚えた。手に入らない。苦しい。

人間は、痛みがあることには、きちんと対処をしていくものだ。

私は再びボイトレを始めた。

裏声で話すべきか、地声で話すべきか

歌にかまけてる余裕はないけれど、声自体はキレイにしたいので、話し声のレッスンを探すことにした。

これは2年間の歌ボイトレで知ったことだが、私は裏声(ファルセット)で普段から話しているらしい。
もう20年以上、日常で裏声を使っているので、地声のほうが使い慣れておらず、全然キレイにならないのだ。

裏声だと音量が弱いけど使い慣れている分きれい。地声だと音量が強いけれど使い慣れていないから汚い。
私はまず、そこで悩んだ。どちらの声を使えばキレイになるのかわからないのだ。

もうプロに指摘してもらおうと、声分析をしてくれる先生と、話し声をスキルで美しくする先生、おふたりに診断して頂いた。
すると面白いことに、先生はふたりとも、地声でもなく、また裏声でもない、中間の声がいい、と教えてくださったのだ。
さらに、レとミが一番私がキレイに出せる声だと教えてくれた。

レとミ…!
めちゃくちゃ具体的でわかりやすい!!

先生いわく、やはり、声の高さをどこにしようか迷ってる方は多いらしく、声の高さがわかるだけで声が安定する生徒さんも多いそうだ。
納得だ。
私は声の高さを知れただけでも、話すときめちゃくちゃ気が楽になった。
考えることがひとつ減ったからだ。
緊張したり、変にテンションが高くなってしまったとき、レとミに戻せばいいという指針は、心に安定感をもたらしてくれた。

オススメの悩みの伝え方3選

何人かの先生のボイトレを受けて、気づいたことがある。
それは、的確に自分がほしいものをお伝えするのが大切だということ。
先生方はプロフェッショナルですから、膨大な知識とトレーニング法をお持ちだ。
その中から、望みにジャストフィットする知恵を頂かなくてはならない。

ときに空振り、ときに自分に不要なレッスン(なぜか演技の練習をした…めちゃくちゃ楽しかったけれど…人生に不要すぎる)を受けながらも、
私が見つけた「普段の声をキレイにして頂ける」質問をシェアさせて頂く。

1.自分の声が一番キレイに聞こえる音程を教えてほしい

何はなくともこれ!
私も教えて頂いて本当に良かったと思えることのひとつ。
自分の声が一番キレイに聞こえる音程を知るだけでも、自信になること間違いなし。

2.通る声にしたい

「キレイな声にしたい」という願いは、切実ながらも漫然としすぎていて、先生個々の理解に委ねてしまう危険がある。
キレイは人によって解釈が違うから。
結果、基礎を教えてもらって、底上げはされるかもしれないけれど、実際の声に即反映されない、ということが起こりえる。
なので、『キレイな声』をより具体的に表現してお伝えしなければならない。
考えた結果、それが「通る声にしたい」である。
私にとってキレイな声とは、通る声だったからだ。

これをお伝えすると、声が通るテクニックを、先生方が色々教えてくださった。
・相手の口元に向かって声をなげるのではなく、耳に向かって投げる
・あくび一割で話す
などなど、簡単だけれど即効性のあるテクニックを教えて頂けた。

目から鱗のことばかりで、知っているのと知らないのとでは大きな違いが出るだろうなと感じた。

3.自分に興味のない人との会話の仕方を知りたい

コミュニケーションは声に直接関係ないのでは? と思われるかもしれない。
しかし、コミュニケーションに自信が出ると、自然と呼吸も深く吸えていい声になる。
逆もまたしかりで、コミュニケーションに自信がないと、声が小さくなるばかりか、震えたり、音程が安定しなくなったりして、どんどんいい声から遠ざかってしまう。

なので、私は同時にコミュニケーションを習うことも大事だと感じたのである。

しかし、大きな目的は声をキレイにすることなので、コミュニケーションばかりに時間を割けない。

そこで、コミュニケーションで一番自信をなくす場面を考えた。
おそらくそれは、自分に興味がない人との会話。

そこを制することができれば、かなり落ち着いて話せるはず。
落ち着きはいい声にもつながりますから、コミュニケーションもぜひ習って頂きたい。

とはいえ、何から手をつけていいかわからない方もいらっしゃると思うので、どの先生に学べばいいか、最後にご紹介する。

この3点を質問すれば、声に自信がないという悩みがかなり軽減されるはず。
声に自信のない方はチャレンジしてみて頂きたい。

歌のボイトレと話し声のボイトレ ふたつ受けて学んだこと

歌のボイトレと話し声のボイトレ、両方受けて学んだことがある。

歌のボイトレはかなり高度なことをやっている、ということ。
ゆえに、習得に時間がかかる。
さらに、話し声がついでに美しくなる、ということが起きないのだ。これは悲しい誤算であった。
よほど歌が好きか、それこそ職業上必要、というわけではない限り、生半可な覚悟で受けるものではない。
お金も時間もかかるのに、得るものが少ない。
私は2年通ったが、歌のボイトレをきっかけに知り合った方は、半分は休会か退会をされていた。
きっと、現実世界で役に立たなかったのだろう。
楽しさ・メリット・リターン…などなど、現世利益が、失うお金と時間に見合わないのが、歌のボイトレだ。

歌のボイトレが悪いと言っているのではない。
「歌も上手くなって、普段の話声もキレイになれたらとってもいいよね♪」という気持ちで受けるには、
あまりに割に合わない贅沢品だ、ということ。

私が有閑マダムであったなら、また行きたいと全然思ってる。
実際、有閑マダムは、ずっとボイトレを続けていらした。これが答えではなかろうか。
現世利益不足、それが歌のボイトレ。

一方、話し方講座は、自分が出すべき声の音程がわかったり、直すことがわかったり、
普段の練習が簡単で負担のないものだったりと、現実世界にめちゃくちゃフィットしている。

自主練も、1分で終わるようなものだったりするので、楽しく続けられる!
それでいて普段の話し声をキレイにするために必要なものなので、納得して続けられる。

歌のボイトレを経験した後に話し声のレッスンを受けた私は、「こんなに即リターンがあって、簡単で、コンプレックスから早く解放されるなんて…!」と感動すらしてしまった。

声優さんが教えてくれたこと

私は色々考えるのが面倒になって、夜間の声優学校に通おうと思ったことがある。
それを現役声優さんに相談したら「おしゃべりは誰でも使うものだから損がない」とアドバイスされた。
夜間の声優学校は、30歳までしか受けられないので、実行に移せませんでしたが、話し声は鍛えて損がない、という言葉は強烈に残った。
話すことは常についてまわるから、声がキレイになるとそれだけ人生が豊かになる。

30過ぎて声優学校は血迷いすぎにしても、話し声のボイトレは、むりのない範囲だったら、全然受けていいのではないか。

改めて声がキレイなことによるメリット

声がキレイだとどういう得があるのか、改めてまとめてみた。

声がキレイな人は何倍にも美しく見える

私はこのカラクリに20歳の頃から気づいていた。
どういうわけか、声が美しいと、お姿も美しく感じられるのだ。
声というのは絶大な力があると感じたし、魅力に大きく関与していると考えていた。

ちなみにもちろん、声がよくなる本なるものを購入し、お得意の努力を試みた。
しかし、当時発売されていたボイトレの本は死ぬほどわかりづらくて、挫折してしまった。
今読んでも絶対わからない自信がある。

知的に見える

美しく見えるばかりではなく、知的にも見えるということに30代で気づいた。
話していることに説得力が出るからだろう。
普通のことを話していても、聞き入ってしまう。
「よくよく反芻してみたら、めちゃくちゃ普通のことしかおっしゃってない…」ということもままああり、ひとりで勝手に騙された気分になったりした。
そのたび、声というものの偉大さを思い知っていた。

年収が上がる

一説によると声が美しい人は年収まで高くなるそうだ。
マジで!? 声がキレイだと年収上がるなんて、ライフハッカーとして無視できなさすぎる。
メラビアンの法則もぶっ飛ぶこちらの新事実。
魅力も欲しいが金はもっと欲しい。
自分のしょぼしょぼ声を放置する退路が断たれてしまった。

そういうわけで、魅力面からも、実利面(収入)からも、声は絶対に絶対に絶対にキレイなほうがいい。
限りある時間と気力を注ぎ込む価値がそこにはある。

幸福度が上がる

これもレッスンで教えてもらったことなのだが、自分が一番聞いている音は自分の声。
これがキレイだと、幸福度も上がる。
たしかに! と思った次第だ。

オススメの先生

今回の話し方レッスンは、全てストアカで受けた。

月謝制もあるが、基本単発で受けられるし、さらに今はオンラインレッスンも充実!
ぜひ気軽な気持ちでチャレンジして頂きたい。

saki先生

音程を教えてくださったのは、こちらのsaki先生。
こちらの悩みを因数分解して、平易なレッスンにしてくださるお力は随一のものがある。
saki先生は、メンタルアプローチではなく、ばりばりのスキルを教えるそう。
スキルがつけば、自然と自信にもつながるからだそうだ。
同意しかない。メンタルなんて揺らぎやすいものではなくて、ばっちばちのスキルが欲しい。
家でできる本当に簡単な宿題も出してくださり、一レッスン30分3500円、単発で受けられる、と、忙しい人にも非常に受けやすいのも魅力。

浜田美雪先生

自分に興味がない人とでも上手くコミュニケーションできる術を教えてくださったのはこちらの先生。
相手のタイプの探り方、それに対応したコミュニケーションの取り方を教えてくださった。
私はこれを知って、コミュニケーションへの苦手意識が薄れた。
お値段も1000円~とお手頃なので、ぜひ。

鈴置和音先生

今定期的にレッスンを受けている先生。
声が揺らいだり、かすれたり、聞き取りづらくなる理由を、きっちり見つけて解決策を示してくださる。
実際レッスン中にどんどん声がキレイになるので驚く。
30分5000円と決して受けやすい価格というわけではないが、それに見合った高レベルのレッスン。
私の場合、10回~20回くらいで「素人として声のキレイな人」になるらしいので、10回は受ける予定。
現在5回受けている。

素人だからといってひるまない! 思い切って声をキレイにしよう

ボイトレなんて、一部のメディアに出るような人間でないと、してることすら恥ずかしいように思える。
私自身、ボイトレに飛び込んだのは、人前に出てみたいという動機から。
でも日常の声がキレイになったら、素人だって得をするのだ。

大人の習い事は、様々なものがある。
マナー、着物、ダンス…。
どれも楽しいし、きっとどこかであなたが輝く手助けをしてくれる。

でもその中でもボイトレはひときわ実利があるのではないだろうか。
なんせ舞台がなくとも活用できるのだ。
素人でも、いや、素人だからこそ、やっちゃえやっちゃえ! の習い事だろう。

美しい声は間違いなく、日常に華やぎと自信をくれる。

もちろん、メディアに出ること前提で鍛えるのもあり寄りのありあり。
その日に備えて声を磨こうではないか。