営業女子が培ってきたありとあらゆる鈍感力!
こんにちは、営業8年目のしゅがーです。
ついこの間まで就活生の気持ちがわかるつもりでいましたが、いつの間にか就活生から質問を受ける側になってしまいました。
今年30代を迎えて会社員生活を振り返ったなかで20代で身に付けておいてよかったことがあります。
それは、鈍感力!!
働く上で気配りや気遣いは大切ですが、それと同じぐらい、いや場合によってはそれ以上に必要になることもあります!
ブラックコーヒーをさらっと飲む鈍感力
いきなり何!?と思われたかもしれません。
しかしこちらは営業にとってすごく役立つスキルなのです。
大学生時代、コーヒーの香りは深呼吸して吸いたくなるほど大好きだったのですが、どうも味が苦手でした。
しかし、社会人になり、お客様との商談で水、お茶以外に案外出していただくのがコーヒー!
飲料をいただけるだけでありがたいですし、ここで「コーヒーは飲めないんで…」と無駄な自我を出すわけにはいきません。
せめてもということでコーヒーフレッシュは必須でした。ただこのちょろっとコーヒーフレッシュを垂らす行為が、まぁまぁタイミングも気も遣う!
一歩ミスれば商談を遮る行為!!!上司と同行していようもんなら、上司が口をつけているタイミングで自分はまだコーヒーフレッシュさえ垂らせていない!!!上司が話し始めてしまった瞬間に飲み始める始末!!!
こんな一人心理戦の瞬間はいらなさすぎると思ったので、訓練してブラックコーヒーを苦いと思わない鈍感力が身に付きました。
人間の慣れとは凄いもので、いまやブラックコーヒー一択!
商談中に抵抗なくブラックコーヒーをいただく度「飲めるようになって良かった~!!」とちょっと酔いしれちゃいます。
美味しいコーヒーとの出会いも大きかったです。(コーヒーのFAあります!またご紹介させてください)
ちなみにその他に飲めるようになって良かったなと思うものは、ビールです!!
飲み会の注文時に「全員生ビールで!」の流れを遮り「レ、レモンチューハイで…」と頼むのを申し訳なく感じていました。
今や勢いよく「生で!!!」と手をあげています。どんどん生活がおっさん化するいっぽうです。
今回、他の人が20代でどんなスキルを身に付けて良かったと思ったかと気になったので、同期に同じ質問をしたら「どうしたん、怖!!何!?転職!?」と、疑われたのですが、その子もビールを飲めるようになったことが大きいと言っていました!
アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶のお陰で、ビール乾杯に参加できるようになってカンパーイ!
怒られても客観的に捉える鈍感力
営業で1番必要なスキルかもしれないと薄々感じています。
皆さんが「営業の仕事はキツそう…」と思う場面1位が最前線で怒られること、折衝しないといけないことじゃないかなと思います。
1年目の時、部長が「相手の言葉を正面から真に受けてしまう人はもたない、そういう人は辞めてしまってるね〜」と言っていたので怯えていたのですが、今なら意味がわかります。
自分が悪かったという出来事ならしょうがないのですが、他の人のミスや工場のトラブルなどを自分事として謝りに行く、怒られるという行為はなかなか精神が削られます。
また、理不尽に怒られることもあれば、相手が自分のミスを認めたくないのか「どうして気付いてくれなかったのか」と、それって責任転嫁では?ということで怒られることもあります。
その他にもエトセトラすぎるので控えますが、毎日ジェットコースターのような感情グラフの日々で、若い頃は全てに反応し疲弊していました。
しかし、営業経験を重ねるにつれて様子を客観的に捉えられるようになり、少しずつ鈍感力が育ってきました。
例えば、「あ~怒ってんな~」とか、「まぁ私が同じ立場ならそう言うよね~」みたいな感じです。
時には心の中で「は?」と言い放つことも、私の性に合っていると最近気づきました…!
あまりにも理不尽な言葉は受け止めず、相手には決してぶつけず(ここがポイント!)気持ちを切り替える方が生産的です。
あと、もう一つ、重要なポイント。
それは、安易にSNSに逃げないことです。
脊髄反射でその時の感情を吐き出してしまうと別のモヤモヤを作り出すことがあるので、負の感情に飲み込まれそうになったときは好きな本や映画を観て没頭することにしています!
正論を言わない鈍感力
毎日人と会いまくる、そして毎月新しい人に出会うというのは、営業ならではだと思います。
たくさんの人に会っていると、初対面の人でもどういう人となりなのかがわかるようになります。(日常生活ではなぜか発揮されません。特に恋愛)
「あ!この人とは気が合いそう」というところから、「こういうことをしたら喜んでもらえそう」、「こういうことをしたらダメだな」ということなど、様々です。
上司と同行していても「この人はメールのやり取りのほうがよさそう」など意見が一致することが多いので、私の思い込みではないはず。
この感覚は元から備わっていたわけではなく、どの営業もお客様とのトラブルや失敗によって身に付けていくものだと思います。
私の場合、主なトラブルは余計なことを言ってしまって始まることが多かったのです…。
まだ新人時代、細かく打ち合わせを重ね内容の相違がないよう慎重に進めていた案件で、明らかにお客様が打ち合わせとは違う条件を提示してきたことがありました。
言った言わない論争になり思わずストレートに指摘してしまったところ、直接「あなた、担当変えてもらいますから」と言われてしまったこともあります…。
時に正論を発することにより、関係性が壊れてしまうこともあります。
大事なのは「何を言うかではなく、何を言わないか」。一度発した言葉は引っ込められないし、いくらこちら側が正しくとも、相手に受け取ってもらえないと意味がありません。苦手な部分なので今でも修行中でございます…。
そして何かを言う時でも、どのように言うかによって激しく局面が変わることも。
反省と顧みる場面が20代であったことは、いい経験だったと今では思います。
ただ、時には言い合うことでも関係性が深まったりするので、人間関係とは奥深いものです…。
他部署に嫌がられても伝える鈍感力
正論を言わない鈍感力を力説した後ですが、そうはいかない時もあります!!
お客様との板挟み、納期の調節、方針や方向の違いなどなどで、どの会社にもある部署間の衝突。
特に会議では衝突が起こりやすい!!
「この部署はこういうことを言うと嫌がるだろうな〜」ということも、時には強く主張しなければいけません。
「嫌われるんじゃないかな〜」と怖くなることもありますが、身に付けた鈍感力で伝える必要があることは手遅れになってしまう前に伝えます。
営業とは切り込み部隊でないといけない場面が多いのかなとも思います。
同じことを何度でも聞く鈍感力
基本的~~!と思った方もいらっしゃると思いますが、マジで!!基本が大事だと思うんです!!
「何回も聞いてしまっているけど忘れてしまった…!」という時に、わかったふりをしてしまうことってあると思うんです。
何回も聞きづらいし気まずいですよね!!
でも、そんな時には「前にも聞いてしまったと思うんですけど」とか、「何回も聞いてすみません」などの言葉を添えたらいいんです!!鈍感力フル活用!!
それで激怒されたことなんてないです!!
逆にその一瞬を逃してしまうと、後々自分の首を絞めまくりです。
他にも、場の流れ的に「知らない」と言い出せずなんとな〜く、知っている風で話が進行してしまうこともあると思いますが、私は知らないことこそ新しい会話のチャンス!とポジティブ変換しています。
そう思うようになったのは、1年目の時先輩に同行しつつも、独り立ちのために自分でアポイントを取ろうと試みた時。
新人で時間をいただくということは、なかなか難しく落ち込むことも多かったです。
そんな時に、先輩のお客様に「どんな風にこられたらアポイント受けよう、話を聞こうと思いますか?」と質問したことがありました。
その時に「一生懸命だったり、知らないことは、教えてください!!と素直で前向きな姿勢の子かな」と回答をいただきました。
その時から仕事のことだけでなく、色々なことを知りたくて聞く!という姿勢を心がけています。自然とお客様や社内の人と、仲良くなれる機会も増えました。
質問=相手に興味を持った状態だからだと思います。
その人の故郷のおすすめの場所を教えてもらって実際に旅行で行ったりと、私生活の楽しさにも繋がっていると思います!
今は、SNSで手軽に情報収集できる時代ですが、人から聞く生の情報ってやっぱり貴重でSNSでは知ることができなかったことも多いです。
知ったかぶりをしないことは人に興味を持つことに、そして自分の人生も豊かにすることに繋がると思うと、人見知りではありますが、持ち前の鈍感力で恐れずに色々な人と話していきたいと思います。