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【洗濯のFA】洗濯問題はアイテムよりも洗い方!洗濯のプロが教える基本洗濯のやり方

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こんにちは、とりんです!
今回は久方振りのゲストFA。
本編にいく前に、まずはこの写真をご覧いただきたい。

1本もシワがない、ピンと張りがあるこちらのTシャツ。

実は7年前に購入されたもの。

新品のまま長年保管されていたわけではなく、何度も着て繰り返し洗濯されたTシャツなんです!
ビビアン・スーが48歳ってことぐらい信じられない…!
このTシャツの持ち主こそが、今回インタビューをさせていただくことになった、洗濯家中村さんです。

洗濯家 中村祐一
「洗濯王子」の愛称で各種メディアに多数出演。 NHKでの講師、日経新聞連載など務める。 「洗濯からセカイを変える」をテーマに掲げ、洗濯の側面から、よりよい暮らし、よりよい社会への変革を目指す。 長野県伊那市のクリーニング会社「芳洗舎」3代目 。 プロのクリーニング師から選択の基本を学ぶ「ゼロから学ぶ洗濯講座」運営メンバー。
HP:https://sentaku-yuichi.com
X:@sentaku_u1
Instagram:@sentaku_u1

中村さんとの出会いは数年前。
私がTシャツの黄ばみの原因をネットでググりまくっている時に、中村さんのブログを見つけました。
LINEで相談受付をしていたので、相談したところ、見事解決!
今回はご縁があり、中村さんに洗濯の悩みについてインタビューさせていただくことに!
事前にライターから洗濯の悩みについて質問を募集したところ、以下のような悩みが集まりました。

「洗濯洗剤のおすすめが一番知りたいです!」

「洗濯槽はどれぐらいの頻度でやるのがベストですか?」

「シャツの黄ばみがを落としたいのですがコツはありますか?」

「柔軟剤は結局使った方がいいのでしょうか?」

「肌が弱いのでおすすめの洗剤を教えてほしいです…。」

「洗濯洗剤の使い分けを知りたいです」

要は良い洗剤が知りたい!!!
これが多くの人の総意のよう。
皆さまも良い洗濯洗剤を使いさえすれば洗濯問題が解決すると思ってませんか?

しかーーし!! その概念も今日まで。
洗濯王子のインタビューを読めばこれまでの思い込みが一新されちゃうこと間違いなし。
王子いわく、汚れもニオイもヨレも特別なアイテムは一切不要で、
正しい洗濯をすればまるっと解決しちゃうらしいのです!

洗濯のカリスマを目の前にして緊張しまくった辿々しい金髪女に、乾燥機にかけたふかふかタオルのような優しさで教えてくれました。

★最後にはFinalA特典もあります!超ロングインタビューですが最後までご覧ください!

【洗濯FA】様々な洗濯問題に終止符を打つ基本洗濯のやり方

━━ 当初は各自の洗濯のお悩みについてお答えいただくという形だったのですが、結論をいってしまうとアイテム等の問題ではなく、洗濯のやり方の問題なんだそうです! というわけでまずは、私たちの洗濯と中村さんが推奨している“基本洗濯”の違いを教えていただきたいです。

いただいた質問を通してみると基本洗濯を見直した方がいいというのを感じました。これまでのご相談者様もそうなのですが、洗濯がうまくいかないと悩み別の解決策を探そうという方がほとんどです。例えば、汚れが落ちないから洗剤を変えた方がいいのかなとか。極端に洗濯機自体を買い替えたほうがいいのかなとか。でも、実際は洗濯の基本を見直すことでほとんどの悩みが解決します。みなさんのやり方をみていると意外と間違っていることや無駄なことが多いんです。

━━ なるほど! 正しい洗濯というのはどういったことなんでしょうか?

絶対守っていただきたいのが、3つの量と3回のすすぎです!

これが洗濯で衣類を綺麗にする基本になります。まず3つの量というのは、『衣類の量』『水の量』『洗剤の量』です。
この3つの量が適切でないと汚れが落ちなかったり、落ちたけどまた汚れが戻る逆汚染という現象が起きてしまいます。
まずは衣類の量です。これが一番多いのですが、どうしても1回で済ませたくて入るだけ入れてしまう方が多いんですけど、それだと洗濯機に対して綺麗になる量を超えてしまうのです。

━━ うぅ…。思い当たる節が大有りです…。

洗濯を詰め込みすぎるのは、3合炊きの炊飯器に6合のお米を入れて炊いてうまく炊けないって言っているのと同じなんです。お米の問題でも炊飯器の問題でもなく、ちゃんと量を守れば炊けるんですよね。

━━ なるほど! 続いて水量だと思うのですが、私は洗濯機に完全にお任せしていますが、これは合っていますか?

衣類の量と水の量の比率のことを「浴比」と言いますが、これが衣類1:水10を下回るときれいに洗いにくくなるというのが洗濯のプロの常識です。最近の家庭用の洗濯機の水の量は節水になっている場合が多く、浴比が1:8とかの洗濯機が増えています。中には1:4という洗濯機まであったり、そもそもきれいに洗いにくい設定になっている洗濯機がほとんどです。なので、手動で水量を増やした方がいいものばかりなんですよね。

━━ えー! そうなんですね! 私は縦型洗濯機を使っているんですけど、たしかに自動にお任せすると衣類に対して水の量が少ないなと感じることがたまにあります。

縦型洗濯機は水流をうまく起こして、揉まれたり擦られたり、上下が入れ替わったりしないとうまく汚れを落とすことができないんです。そのため、水流がしっかり起こるような水と衣類の量にするのがおすすめです。例えば、縦型なら水量をMAXにして、水量に対しての規定量の洗剤をいれて、余裕のある衣類の量(洗濯機に対して7〜8割)が綺麗になりやすいです。ドラム式の方は、たたき洗いで汚れを落とすので、特に衣類の量を入れすぎないように注意が必要です。機種によっては、水量多めに設定できる機能がありますが、家庭用のドラム式は水量の調整がほとんどできないので、予め衣類に水を含ませて重さを出して洗濯機を騙して、水量を増やす苦肉の策をされる方もいます。

━━ 洗濯機を騙すのは面白いしお役立ちすぎます! ここで一点確認したいのですが、投入口を利用して洗剤をいれるよりも、水を張ったところに洗剤を直接入れるほうがいいんですよね?

おそらくみなさんは「衣類を洗濯槽に入れる→洗剤を投入口に入れる→水が勝手に入る」という感じで洗濯されていると思うんですけど、洗剤は水の中にまんべんなく行き渡った状態にしないときちんと働きません。なので基本は、「水を張る→その水の量に対して洗剤を規定量入れて洗剤液をつくる→きちんと洗濯機の中で動き回れるように衣類の量を調整して入れる」です。投入口はとても便利なのですが、とりんさんのおっしゃる通り、水に洗剤を直接入れ、あらかじめ洗剤液を作っておく方がきちんと汚れが落ちやすくなります。

━━ ちょっと面倒ですが、これは実践してよかったことの一つなので続けてます!

あとは汚れを戻さないということが大事なんですね。洗濯というのは服の汚れを水に移すという行為なのですが、3つの量が正しくないと、落とした汚れも戻ってしまうんです。そうならないためにも、3つの量は必ず守っていただきたいです。

★基本洗濯ポイント★
①3つの量を守ること
・衣類の量→詰め込みすぎない。水量に対して余裕のある量。
・水量→衣類の重さに対して10倍の水量が必要。衣類1kgを洗うなら水は10Lが目安。
・洗剤の量→洗濯機や洗剤パッケージに書いてある通り、水量に合わせた規定量を入れる。
②洗濯機に入れる順番
水を張る→その水の量に対して洗剤を規定量入れて洗剤液をつくる→きちんと洗濯機の中で動き回れるように衣類の量を調整して入れる。洗剤は投入口よりも、水に直接にいれる。

基本はすすぎ3回!他のコストはここに回して!

━━ すすぎ3回は守ってほしいとおっしゃっていましたが、私としては2回でも多いと思ってました!

すすぎ3回と聞くと、おそらく今までのプラスアルファの考えになる方がほとんどだと思うんですけど、洗濯はすすぎ3回が基準なんです!1回、2回だと汚れが落ち切らず、全て衣類や洗濯機に残るので洗濯が不十分になりやすいんですね。これをみていただけますでしょうか。

すすぎ一回だと濁りが残っているのですが、これは汚れが残っている証拠になります。この状態だと服はもちろんのこと洗濯機にも残るんです。たとえ、除菌を謳う洗剤を使用したり、さまさまな対策をしても根本的に取れていないので、洗濯悩みの解決には繋がらなかったり、あとからまた同じことが起こってしまうことがほとんどなんです。2回、3回とすすぎを繰り返していくことで汚れと洗剤が希釈され服が綺麗になるので、3回を基準にすることが大切です。

━━ 1回だとこんなに濁っているとは思いもしませんでした…。

例えば、インスタント食品って楽で時短になるから、場合によっては取り入れてもいいと思うんですけど、毎日の食事の基準にはならないですよね。それが主にはならないはずです。洗濯もそのイメージです。すすぎ3回は裏技ではなくてあくまできれいに洗濯するための「基準」です。色ものなど色落ちさせたくないものはすすぎ2回に調整したり、反対に白くしたいものなどは場合によっては4回に増やしたりするといったように、基準を持って調整をすることが大切です。

━━ ひょえー! ちなみに洗濯で肌が荒れるという問題をたまに聞くのですが、これも洗剤ではなくすすぎの問題だったりしますか?

そうですね、すすぎきれずに残った汚れや洗剤が肌への刺激になることも考えられます。服に余分なものを残さず本来の服の状態に洗濯で近づけることが大切です。柔軟剤も、今は使う人が多いですが、ほとんどの服には不要です。特に肌に直接触れる服に柔軟剤がついていると、汗などの水分を吸いにくくなり、それによって蒸れることで、かぶれたりする人も多いですよ。とにかく汚れをきちんと落として流しきって余分なものを残さないということが大切です。

━━ ひょえー! 意味のない洗濯を繰り返していたのかなと思うとゾッとします。そうなると気になるのが水道代なんですが、そこをかけたほうが洗濯物も長持ちして結果的にコストがかからないというお考えでしょうか?

水道代は多少増えるかもしれませんが、無駄を省いたりまとめ洗いをすればその分コスト削減になるんです。洗濯講座を受講された方の洗濯をみると意味のないことや無駄なことをされていることが結構多いんですよね。

━━ 例えばなんですか?

例えば、漂白剤や柔軟剤を毎回使う人。これは毎回要らないんですよね。つけおきを毎回する人もいらっしゃいますが、基本洗濯できちんと洗えていれば不要なんです。あとは、頻繁に洗濯槽の掃除をされる方が多いですが、洗濯の基本を守れば洗濯槽掃除もそんなにやらなくてもいいんです。僕もよく考えてみると年に1〜2回程度ですね!

━━ えぇぇぇ! 1ヶ月に1回していました!

結局洗濯槽が汚れるのも、洗濯がちゃんとできてないということがすごい多いんです。例えば、柔軟剤をいっぱい使っているとこべり着きやすいですし、服の汚れが落ちない洗い方だと洗濯槽に汚れが残りやすいんです。
合わせて、洗濯の嫌なニオイ、黄ばみ、黒ずみにつながるので繰り返しますが、3つの量とすすぎ3回を守った洗濯をベースにしていただきたいと考えています。この洗濯を守れば、衣類はキレイな状態を保てます!

━━ それが冒頭で紹介された7年目のTシャツですね!あの綺麗さにはびっくりしました。

僕は手持ちのTシャツだと10年近く着ているのも少なくないです。もちろん着用の頻度との兼ね合いにもなりますが、本来は服って長持ちするんです!ユニクロとかの服でもです!黄ばんだり、黒ずんで捨てるという衣類はほとんどありません。すすぎ3回は水道代が増えるからと言われる方もいますが、長い目で見ると衣類のいい状態も長持ちしたり、きちんと汚れの落ちる洗い方でまとめ洗いをすれば、様々な無駄も省けるので、どちらが得か考えると3回すすぎなどきちんと洗濯することなんです。

━━ 基本の洗濯の大切さがだんだんわかってきました。ちなみにアイロンなどの仕上げも長持ちの秘訣になりますか?

もちろんあります! みなさん仕上げのことを考えずに形を保つ洗い方ばかりを求めがちですが、洗うだけでは元の形に戻りません。だから、仕上げの影響はかなり大きいです。長く着られない要因として汚れ以外にもヨレやヘタリがありますが、これは着用の仕方もありますが、洗濯後に形を戻していないことも考えられます。アイロンをかけたり、干す時にきちんと伸ばしたり、ハンガーを下から通して首を伸ばさないようにしたりと適切に仕上げれば1〜2年でダメになるものが倍の年数持ったりします。

★基本洗濯ポイント★
③すすぎは基本3回

・すすぎが1回や2回だと、汚れが戻って残ってしまうことがほとんど。
・3回を基準に、色ものは2回、白い衣類は4回など調整することが大切。
④基本を大事にすれば、柔軟剤も漂白剤もほとんど不要に。
・柔軟剤はウールなどのニットを洗う時だけでOK。
・洗濯槽掃除の頻度も少なくなる。
・洗濯アイテムにかけていたコストを水道代に回した方が、汚れ落ちやニオイ落ちが良くなり、衣類も長持ちするので服の買い替えコストも減り結果的にお得。
⑤長持ちさせるなら仕上げも重要
・アイロンをかける
・伸ばして干す
・ハンガーは下から通す

何を使うかよりも、何を洗うかを重視しよう!

━━ 募集した質問で「洗濯洗剤のおすすめが知りたい!」とあったのですが、今までのお話からすると基本洗濯を守っていればどれでもいいということですよね?

はい!基本を抑えていただければ、洗剤も特殊なものは必要ありません!
洗剤は大きく分けて2つしかありません。

まず1つは弱アルカリ性の洗剤です。汚れを落とすことを考えるとこちらがおすすめです。タオルや白い服など汚れをしっかり落として真っ白にしたいお洗濯にはさらに洗浄力(アルカリ性)が高い粉末洗剤が向いています。もう1つは中性洗剤です。弱アルカリの洗剤は色物やタンパク質でできたウールなどの素材には不向きです。中性の洗剤は色や素材への影響を少なく洗うのに向いています。

━━ それではそれぞれ用意して、服を前提に使い分けるということですね。

その通りです。僕らが洗濯講座などでおすすめしているのは、まず服を前提にして洗い方を仕分け、それぞれにあった洗い方をすることです。汚れや洗い方にフォーカスし過ぎると、服の元の状態を崩してしまい、また次に気持ち良く着ることができません。まずは、クリーニングした方がいい服か?家庭洗濯した方がいい服か?をきちんと仕分けて、家庭洗濯の方に仕分けた服を3つの洗い方ごとにまとめて洗うことをおすすめしています。

①のハードが家庭洗濯での基準になる洗い方です。①ハード→②ミディアム→③ソフトに入るアイテムほど、洗濯で出来ることが限られてくるアイテムになります。あまり回転しない優しいコースを選んだり、時間も短くなったりしていくので汚れも落ちにくくなります。洗濯は服の色・艶・形・風合いを壊さないように、汚れを落とす必要があります。このバランスをとることが必要なのですが、そのためには基準を汚れではなく服におくことが大切です。

━━ たしかに、汚れを落とすことに執着しすぎていたのかもしれません! この表を見て驚いたのが、脱水時間なのですが、3分でいいんですか!?

今の洗濯機は脱水が長すぎるんですよね。3分以上は余計なシワをつけているだけであまり意味がないんです。3分だと脱水できているか心配になる方も多いのですが、十分です。乾く時間も大きく変わりませんよ。

━━ なるほど! ちなみになんですが、中村さんはなんの洗剤を使って洗濯されているのでしょうか?

僕は自分でお願いして作ってもらった洗剤を使っています!

━━ 流石です〜! どんなこだわりがあるのでしょうか?

こだわり、実はあんまりないんですよ…(笑) 強いて言うなら、余計なものをいれてないってことですかね。市販のものだと特徴を出そうとしたり、洗濯の基本がない状態で、悩みを解決するものを出していることが多いんですよね。例えば「除菌」をやたらプッシュしていたりとか。基本の洗濯ができていれば、そういう成分は必要なくなってきますし、余計な成分が入っていると、逆に使いにくくなるので、ミニマムで基本の洗濯がしやすい構成になっています。
最近は香りをつけるための加香剤(洗濯ビーズなど)が販売されていますが、香料がつくと汚れがきちんと落ちているかどうかわからなくなったり、服の洗い時をニオイで判断することも難しくなるので、プロは絶対使いません。そのため、この洗剤も当然無香料にしています。

━━ たしかに! 除菌や部屋干し用などの引かれて購入していましたが、基本がなっていれば不要ですよね…。

その通りなんです。洗濯の洗剤は先ほど紹介した通り、中性洗剤か弱アルカリ性洗剤しかなくて、それを使って家庭での洗い方は3つのカテゴリに分けられます。僕の洗剤は、その3つのカテゴリごとにそれぞれ使うかたちになっています。
僕の洗剤でなくても、洗濯の基本に沿った洗い方が出来る洗剤であればどの洗剤でもいいのです。だから、僕は積極的に自分の洗剤を売るということをしないので、不思議がられることもあります(笑) 洗剤よりも、洗濯の基本を知ることのほうがとても大事なことだと多くの方に気づいて欲しいなと思っています。

━━ 募集したお悩みの中に洗濯アイテムを増やさずに、ウタマロリキッド(中性洗剤)を使って白シャツの襟汚れや黄ばみを落としたいのでコツを教えてほしいという方がいらっしゃったのですが。

この質問も、「素材の情報」が抜けていますよね? そこがないと、洗い方は決まらないんです。まずはどんな服なのか?を明確にしてから洗うことが、もう一度気持ち良く着るためにはとても重要です。そしてもう一つ大事なことは、「その服をどう着たいのか?」を明確にすることです。ほとんどの皆さんは洗うことが目的ではなくて、よりよく着ることが目的なはず。
仮に、白い綿素材のシャツを洗うとして、その服を買ったときの状態に近い状態でキレイにかっこよく・かわいく着たいシャツであれば、自分であれこれ試行錯誤するのではなくて、クリーニングをおすすめします。
逆に、プライベート寄りに着るシャツで、汚れが落ちて清潔に着られればいいシャツであれば、①ハードのカテゴリで洗うといいでしょう。皮脂汚れなどをきちんと落とすためには、お湯を使うことも必要になります。

━━ てことはお風呂の残り湯を使うということでしょうか? 私はちょっと抵抗があるのですが…。

僕は残り湯ではなく、先湯をおすすめしています! お風呂に40℃のお湯をためて、綺麗なお湯をくみとるんです。お湯で洗った後、すすぎを水にしてしまうと、繊維がキュッと締まってしまうので、洗剤と汚れがすすぎにくくなります。先湯するときは残り湯のポンプの設定をすすぎの一回目までお湯をくみ取る設定にするのがおすすめです。
①ハードの洗い方がきちんと出来ていれば、そもそもそんなに黄ばまないはずですし、襟の部分洗いなどもほとんど不要になります。ただ、それだけで洗うとコストがかかるので、ハードで洗えるものは、まとめて洗いましょう。

★基本洗濯ポイント★
⑥基本洗濯を守れば洗濯洗剤も洗濯機もどれでもOK
⑦洗剤や洗い方は洗う衣類に応じて変える。
・その服を買ったときの状態に近い状態でキレイにかっこよく・かわいく着たいアイテムはクリーニングがおすすめ。プライベート寄りに着るアイテムで、汚れが落ちて清潔に着られればいいアイテムは家庭洗濯で
・白いもの、汚れが気になるもの⇨①ハード
・色物⇨②ミディアム
・ウールのニットなど⇨③ソフト
⑧脱水は3分で十分
⑨皮脂などを落としたい時は40℃のお湯(先湯)を汲み取る。
・洗い、すすぎ1回目は40℃で行う。

乾燥ならドラム、まとめ洗いなら縦型

━━ これも悩む人が多いと思うのですが、洗濯機はどの型を選べばいいんでしょうか?!

洗濯機についても、どれを選ぶかよりも、どう使うか?を考えていただくほうがいいです。

ドラム式はドラムの上まで衣類を持ち上げてそこから叩きつけて汚れを落とすたたき洗いで汚れを落とします。たたき洗いのほうが衣類は傷みにくいです。ただ、ドラム式で綺麗にしようと思うと、そのたたき効果をきちんと出さないといけません。そのために仕分けもキチンとして衣類の量を入れすぎないようにする必要があります。ドラム式で品質良く洗うには、タオルならタオルだけ。色ものと白いもの。柔らかいものと硬いものを分けるなど、細かい仕分けがマストなんです。そのため、キレイに洗おうとすると手間とコツが少し要ります。ただ、乾燥機能はドラム式の形状がむらなく乾いてふわふわな仕上がりになりやすいです。ボタン一つで乾燥までを求めるならドラム式だと思います。

縦型は水流を起こして服の汚れを落とす洗い方ですが、ドラム式と違って、水の量や洗い方の設定が調節しやすいので、一般家庭のライフスタイルでつかいやすいと思います。まとめ洗いもしやすいです。ただ、水流を起こして揉んでこすって洗う方法は衣類が毛羽立ちやすく、色物の色が徐々に白っぽく見えてくることがデメリットです。乾燥機能はドラム式より劣るのもデメリットです。縦型でムラなくふわふわした仕上がりを求めるのであれば、別で衣類乾燥機を設置するのがいいと思います。ガスだと配管の設置などが大変ですが、電気の乾燥機でも全然大丈夫です。

━━ これで今後、家電量販店に行ってもスムーズに買えそうです! 中村さん本日はありがとうございました!

★洗濯機の特徴★
・ドラム式→たたき洗い。衣類は傷みにくい。乾燥にも向く。
・縦型洗濯機→水流で洗う。水量の調整がしやすい。まとめ洗いしやすい。衣類が毛羽立ちやすいのがデメリット。乾燥もムラになりやすい。
・二槽式洗濯機→手動で行うので、洗濯の工程や構造を理解するのにおすすめ。基本は縦型と一緒。

これでもう洗濯に悩まない!

家事の中でも悩むと迷宮入りする「洗濯」。
これまで小さな疑問が多々ありましたが、中村さんにお話を伺ってだいぶスッキリしました!
インタビュー後、「基本洗濯を試してみなさい!」という天からのお告げなのか、娘が真っ白な体操服に鼻血ブー!
しかも、すぐには洗えない状況…!徐々に変色する血痕…!
これは、基本洗濯チャレンジチャーンス!と思い、軽く予洗いして教えていただいた通り洗濯してみたところ見事に落ちたので感動しました!
私の場合パーソナルデザインを取り入れたおかげで、着続けたい服も増えたので基本洗濯をベースにおいて服を大切にしていこうと思います…!

みなさんの洗濯のやり方は合っていましたか?
ちょっと違ったかもという方は、「衣類の量、水の量、洗剤の量、そしてすすぎ3回」これを合言葉にして基本洗濯を取り入れてみてくださいね!

【FinalA特典あり!】プロから洗濯の基本が学べる講座

もうこの1記事で一生使える洗濯知識が身についたかと思いますが、まだまだ洗濯の世界は深い!
中村さんがプロのクリーニング師の仲間と共に、「ゼロから学ぶ洗濯講座」を定期的に開催しています。
洗濯とは何か?からはじまり、洗濯のキモである仕分けの仕方や、洗濯で変わる服の寿命など洗濯の悩みが激減する内容が学べちゃいます!
そして、今回中村さんのご好意でこちらの洗濯講座にFinalA特典をつけていただきました!!

巷にあふれる裏技や効果の出ない洗濯は一切教えません。“正統派”の洗濯を“プロのクリーニング師”メンバーがお伝えしています。一度きちんと洗濯を学んでみたかった!状態良く、気持ちよく、服を着たい!暮らしを心地よく整えたい!そんな方には特におすすめです!

●受講料 5,500円(税込)

【FinalA特典】
「ゼロから学ぶ洗濯オンライン」のお申し込みで、中村さんオリジナルの洗剤『無香料液体洗濯洗剤 Itsumo-イツモ- 500ml』をプレゼント!

お申し込み時の備考欄に「FinalAを見た」とご記入ください。お申し込みの後日配送されます。
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ゼロから学ぶ洗濯