【チークのFA】私より私を知っているNARSオーガズム
記念すべきFAコスメの第一回目。
チークというお題において、一瞬も迷わなかったNARSのオーガズム。
しかし、ご存知の通り、偏愛しているのは私だけではないのがこのチーク。
「1分に2個売れている」という有名な煽り文句があるほど、世界的に愛されているチークカラー。
1分に2個って。
ほぼ皆のものやんけ。
そんな八方美人な色に身を捧げていいのか。
いや、それでもいいのです。
私に似合えばそれでいい。
1分に2個の女の一人でいい。
ところがだ。
似合うどころではなかった。
似合えばそれでいい撤回。
そんな殊勝な枠でおさまるチークではなかったのです。
オーガズムは私より私を知っている。
単に人心掌握術をもったジゴロではない。
人知を超えた何かだ。神に近い。
私の、骨の形を、脂肪のつきかたを、皮膚の弾力を、流れる血の速度を知っているとしか思えない。
そうじゃなきゃ、顔にチークをのせただけでこんな魔法が起きるわけはない。
今だに、オーガズムを使って鏡を見ると、「!?」と「!!」が交差して、ハッとしてグッとします。
私より私、がそこにはいるのです。
ハッとしてグッとするのは周りもそうなようで、オーガズムをつけていると、本当にかなりの確率で褒められます。
どんなに素敵な色でも上質な粉でも、オーガズムの前では素敵で上質なチークに過ぎないと思うほど、オーガズムはそれ以上の特別なパスポートのようなチークです。
どこへ行けるパスポートなんだろう?と考えてみると、多幸感というワードが浮かびます。
幸せそうな顔という表現では全く足りない。
よい機会なので、多幸感の意味を今一度調べてみました。
「主に薬物がもたらす過度な幸福感についていう」と記されてありました。
あかん。ぜったい。
同時に、「超越的満足感」という状態も指すようです。
なるほど。
幸福の先の私はきっとこういう顔をしているのですね。
昨今の自尊心肥大とも言える「私デフレ(なのかインフレなのか)ブーム」にうんざりしている身なのにごめん。ここで一生分私を使いたい。
さて、色の説明を一応するならば(一応じゃなくてちゃんとしろよ)強めのコーラルピーチにゴールドのシマーが入っています。
この絶妙な組み合わせが、イエベに似合うと言われている所以であり、紅潮したような血色だけでは終わらない秘訣でしょう。
ゴールドパールが顔の立体感を引き立てて、目の錯覚でリフトアップします。
粉質はなめらかに頬にフィックスしてもちがすごくよいです。
もちろん延々と減りません。
うーん、言葉を並べるとこうなるのですが、これだけではやはり説明がつかないです。
どうしてこれをつけると「私がああなるのか」。
私はオーガズムについてたいして知らない。
でもオーガズムが私より私を知っている。
FAコスメたり得るもの。
私が死んだ時には、このチークをつけてもらいたいと本気で思っています。
それが明日でも何十年後でも。
「このチークをつけた時のヒツコスはやっぱりいいね」
そう言って見送ってもらえるような気がして。
幸福の先と、私が最後に行く場所はきっと似ているような気がして。
★NARS ブラッシュ #4013/4,070円 (税込)