【女子ソロキャンプのすすめ】自然の中で味わう濃密な独り時間
こんにちは、ハチです。
この季節が一番元気になるアウトドア民の皆さんこんにちは!
私は冬が終わる頃から「そろそろキャンプ場の予約をするぞー!」と首をながーくして春を待っていました。
ついにこの春、キャンプ歴5年にして
人生初のソロキャンプに挑戦ッッ!!
これまでは友達や夫とキャンプを楽しんでいました。
キャンプを始めた頃は、ソロキャンプ欲は特になく……というか一人であれもこれも準備して片付けるのが大変そうだったのでこれっぽっちも挑戦したいとは思いませんでした。
しかし気が付けばキャンプ歴5年。夏と冬はお休みしているので回数はそこまで多くないものの、経験値が上がると同時にソロキャンプに憧れるようになったのです! 一人で自分の腕前を試してみたい!
しばらく前から友達とGWにキャンプに行く予定を立てたのですが、予定日まであと3週間後に迫ったある日。ちょうどこの週末の天気が良く、気温もちょうど良いという予報。これ以上ないキャンプ日和!!
こんな最適な日に行かなくていつ行くの!? どうしてもこのキャンプ欲を抑えられない……どうしても行きたい!!
さすがにいつも一緒に行く友達も忙しいだろうし、夫を誘ってもめんどくさいと断られ……。
ソロキャンチャンス、キターーー!!
女子ソロキャンは危ないかもしれないけど、海外旅行だって危険だもんね。一人でツアーなしのポルトガル旅行したことあるし、ソロキャンも行けなくはないはず!!という都合のいい理論を叩き出し、しっかり下調べしてソロキャンへ繰り出しました!!!!
ソロキャンプはテント設営から焚き火の準備までノンストップ!
ソロキャンプって何するの? 暇なんじゃない?と思われるでしょう。
それが結構……いや、かーなーり忙しい!!!!
通常、キャンプ場は22時頃が消灯時間なのですが、私が予約した所の消灯時間は21時!!!!
消灯時間以降はテントの中で静かに過ごすのがマナーなので、21時までに料理を食べ終えて片付け、焚き火を消火し、歯磨きを終えていなければいけません。
結構スケジュールがタイトだぞ!?
無駄な動きが多く常に人よりワンテンポ遅れて動く私。しかも初ソロ!! 13時頃にはキャンプ場にチェックインするのが理想です。
まずは荷物を運んでからテント設営
チェックイン 15時過ぎ
ズコーーーー!! しょっぱなから予定の時間を大幅に過ぎてのチェックイン!
忘れ物をしてスーパーに寄り、そんなに広くない公園内でキャンプ場までの道を迷ってタイムロスに次ぐタイムロス。
旅にハプニングは付きものですね。慌てず焦らず、自分が泊まるサイトを確認したら、準備を始めます。
今回予約したサイトは車を横付けできないので駐車場とサイトを往復して荷物を運ばなければならず、運ぶだけで時間と体力が持っていかれます。
私はアウトドアワゴンを持っていないのですが、下調べした時にワゴンを借りられると知っていたので強気の大荷物!!
結構荷物を少なくしたつもりですが快適な寝床を用意して、ちゃんと料理をするなら大荷物になるんですよねー。
テント設営開始 15:40
お次はテント設営!!
テントが小さいので一人でも難なく設営できますが、入り口はどっちにしようかな〜焚き火スペースがこっちならテントはもうちょっとこっちに寄せて……と悩んでいたら時間がかかりました。
慣れた2〜3人だったら20分で設営できるところ、1人だと40分!
それからテントの中を整えます。
春といえど地面が冷えるので、断熱効果のあるアルミのシートを敷いてエアマットを膨らませて寝袋を広げておきます。
ここで反省ポイント。手抜きをしてアルミのシート(青地の花柄)をなぜか背中側の半分しか敷かなかったんです……そしたら日が出る前の朝方にエアマットの空気が抜けてお尻が地面に着き……さ、さ、寒い〜〜〜〜〜!!!! 尻だけ冷たくて目が覚める〜〜〜!!!!
アルミシートを半分しか敷いてなかった上、いつも使っているクッション性のあるマットや、寝袋の下に敷いている布団のような寝袋(掛け布団にもなって使い勝手が良い)も家に置いてきたんですよ!!
いやー失敗した。朝はやっぱり底冷えする。準備は万端すぎるぐらいがいいですね。
一旦キャンプ場内を散策
散歩 16:40
暗くなる前にLEDライトとランタンを準備していたところ、替えの電池を持ってくるのを忘れたことに気が付きました。
ライトとランタン合わせて3つ持ってきているし、今のところ全部付くので電池がなくても過ごせそうですが……一応管理棟に行ってみることに!
キャンプギアを広げてから自分のサイトを離れると盗難などの危険があるのでおすすめしませんが、まだ大っぴらに広げていないのと火を起こしていないのでセーフとして管理棟終了の17時までに向かいます!
結局電池は売っていませんでしたが、ついでにキャンプ場内も散策できたので良しとします。
小川が流れていて足元が悪かったのでプチ登山気分……。滑って水浸しにならなくてよかったー!!
薪を割ったら焚き火の火おこし
焚き火の準備開始 17:40
それから焚き火の準備。着火剤があっても太い巻きは着火しにくいので薪を割ります。
必須の作業ではないものの、太い薪を数本くべるより細い薪をちょっとずつくべていって焚き火を突くのが楽しいので、薪の本数を増やす意味でも割っていきます。
ちなみに、薪はキャンプ場でも販売していることが多いですがホームセンターの方が安いことが多々あり、いつもホームセンターで調達しています。
火おこし開始 18:00
暗くなる前に焚き火台の準備!
水を入れたバケツを近くに置いて、薪に火をつけていきます。
焚き火台で焼き肉をすることが多いのですが、その時は着火剤の上に炭を置いて着火します。
炭は地味に火の加減が難しい! 着火剤に火がついてもなかなか炭に燃え移らず、燃え移ったと思っても火が小さくなるのでうちわや火吹き棒で火を育てていきます。
でも上手に燃え移るとテンションが上がって、より肉の旨みが増す気がするんですよね。
今回は炭を使わないので、着火剤の上に細い木を重ねて燃えやすくしておきます。
火を付けるのは、チャッカマン!!
一瞬で点火。いやー楽ちん。手を抜くところは手を抜きますよ。
金属の棒と火打石を擦って着火させる「ファイヤースターター」も持っていて、調子が良ければ20分ほどでうまく火花を散らして着火できるのですが、今回は時間がないのでパス!!
一人でここまで準備できたことに感動しながら火を眺めつつ、机や椅子を整えて料理道具を準備します。
道具を整えてビールを飲みながら料理開始
料理開始 18:30
キャンプでは料理をせず、弁当やパンなどを食べても満足度が高い。缶詰の具を温めるだけでもいつもより美味しく感じる。
それなのに、「人が作ったご飯が食べたい」が口癖の私でも、めんどくさくて時間のかかる料理をしたくなるのです!!
やっぱり焚き火に当たりながらビールを飲んで料理するのって特別感があるんですよね。家事としての料理じゃなく、アウトドアのレクリエーションとして料理を楽しむことができます。
しかし、いつもと勝手が違うのでモタモタ度アップ!
まずはメスティンで炊き込みご飯を準備してバーナーで火を入れる。ご飯を蒸している間に家で味付けをしてきた鶏肉に火を入れて、おつまみのピンチョス的な一品を作る。
気がつけば辺りは真っ暗。暗くなってきたら鶏肉に火が通っているか分かりづらいので、しっかり時間をかけて火を通しました。
いやー文字で書くとシンプルなのに、家で作る倍以上時間がかかった!!
料理完成 19:30
はー疲れた疲れた。ちょっと一息。実は料理を作りながらビールを飲んでいたのですが、ようやくご飯を食べながらゆっくりビールが飲める!!
って気がつけばもう20時!! あと1時間で火が落ち着くように焚き火を調整しなければ。
さらに散らかしている机の上の料理道具、イスなどを片付ける準備もしないと! 嗅覚のいい野生動物にゴミを漁られ、夜露が発生して荷物がびっしょり濡れるので、テントの前室(玄関のような場所)に詰め込みます。
あとは歯磨きも!! いそげー!!
ソロキャンプのお楽しみ、食後のおやつと映画タイム
消灯時間 21:00
慌ただしく消灯時間を迎えました。
テントの中ではランタンの光を消して、おやつを食べながら(ハイボールも飲んでいる)ipadにダウンロードした映画やドラマを見て過ごします。
ここにきてデジタル!! でもテントの中ってめっちゃ集中できるんですよね。なんとなくスマホをいじる気にならないし、周りも暗いから家で見るより集中できます。
この日見たのはノマドランド。自然の中での暮らし、ロードムービーなどまったり見られる映画をよく見ています。
風で木の葉が揺れる音や川のせせらぎ、カエルや虫の鳴き声を聞きながら映画を見ると臨場感マックスで最高!
就寝時間 ??
ノマドランドを見終え、ドラマ「天狗の台所」の夏の田園風景を見ながら気持ちよく寝落ち。
木漏れ日と鳥のハミングで目を覚ます朝
朝はテントの中木漏れ日を浴びながら自然と目が覚めました。
鳥の鳴き声や子どもの笑い声、フライパンで肉を焼く音が聞こえてきてもはやヒーリングミュージック。
あまりに気持ち良過ぎて二度寝してしまい、チェックアウト11時のところ起きたら8時前。え!?!?!?!?!?! キャンプでそんな爆睡する人いる!?
2時間おきに目が覚めてしまい安眠はできなかったのですが、自然の中で寝るのが気持ち良過ぎてウトウトしちゃうんです……。
ということで急いで朝ごはんを作り、同時進行で片付け!!!!!
時間を計る余裕もなくマッハで2時間が過ぎていきました。
オートミール蒸しパンとスープをかっ込んで、車に荷物を積んでいきます。
来た時よりも美しくを心掛け、忘れ物やゴミを落としていないか最後に確認。
周りのキャンパーさんたちは撤収が早い。私が一番遅いチェックアウトだったとさ。
女子ソロキャンはここに気を付けろ!
充実した初ソロキャンができたので大成功と言っても良いのではないでしょうか!
しかし、ソロキャンプは危険なこともあります。安全に楽しく過ごすためにこんなことに気を付けました。
ファミリーキャンパーが多い・24時間管理人常駐の場所を選ぶべし
まずはキャンプ場の選び方!
- 電波が入る
- ファミリーキャンパーが多い
- 24時間管理人常駐
山の上の方にあって人通りがなく孤独に自然を楽しめるキャンプ場は選ばない方が無難です。
ヒロシのように人っ子ひとりいない場所でのぼっちキャンプに憧れますが、女子ソロならファミリーキャンパーが多いところに限る!!
小さな子どもを連れてきても快適に過ごせるキャンプ場はトイレもきれいでしっかり管理もされています。
あとはシンプルに他人にちょっかいをかける輩が少ない!
24時間管理人常駐のキャンプ場は少ないので、せめて「トラブルがあったら管理人に電話してね」と電話番号を教えてくれる所が理想です。
なかなか見つけにくいですが、Googleマップの口コミ、インスタ、ブログなどひたすら調べまくってしらみつぶしに探していきます。
さらに余裕があればテントの横に車の乗り入れができるサイトを選ぶとGOOD。
一人で荷物を運ぶのも簡単だし何かあればすぐに車に乗り込めるので安心です。
私が利用したキャンプ場は車の横付けができるサイトが5,000円だったので、ケチって車の横付けができない区画サイトを選びました。約1,500円だったので……!!!!!
でも今回、区画サイトでも快適に過ごせてばっちりでした!
そもそもHPのよくある質問コーナーに「女性一人でキャンプしたいのですが大丈夫でしょうか?」との質問があり「定時巡回を行い、事前に連絡をもらえればできる限り配慮します」と回答がありました。心強い!!
さらに、普通だったら目隠しがあるとお隣さんと目が合わないので高ポイントなのですが、私が予約した区画サイトは隣同士が少し近く、目隠しもないため死角がなくて安心でした。
しかも近くのテントの中から咳もオナラも聞こえてくる!!!!
つまり、ちょっと変な動きがあると周りの人にバレバレになります。
車が横付けできるサイトはファミリーキャンパーで全区画埋まっていて、マナーも良い人が多く就寝時間には静かになっていました。
女子ソロキャンプデビューには最適なキャンプ場でした。またここに行こう!!
ひと目見て女子っぽい格好は避けるべし
やっぱりパッと見て女子っぽい格好は危ないハズ。 海外旅行でもザ・観光客っぽい服は避けろといわれていますよね。
短パンや可愛らしい柄物を避け、シンプルなアウトドアっぽいコーデにしました。
さすがに近くのキャンパーさんたちには一人なのがバレバレで、「あれ、この女の人一人かな!?」という視線を感じたような気がします。気のせいか!?
防犯グッズも持っていくべし
念のため防犯ブザーを購入し(LED 防犯ブザー USB充電)肌身離さず持ち歩きました。
テントの中でも手の届く場所へ置いておく。
特に怖い思いをすることもなく、使うこともなく過ごせました!
爽やかな自然の中でじっくり味わう独り時間
なぜそんなに忙しいのにキャンプにハマっているのかと不思議に思う人もいるかもしれません。
とにかく、自然の中で過ごすことが気持ち良すぎる。
かなり慌ただしくあっという間に時間が過ぎていったのですが、自然の中に身を置いてSNSと離れて荷物を運んだり寝床を作ったり料理をしたり、作業と環境にじっくり集中する時間はかなり濃密に感じられました。
普段はテレビを見ながらご飯を食べて、YouTubeを見ながら家事をして、お風呂に入りながらSNSを見て……常に何かしら同時進行で気もそぞろ。
むしろシングルタスクがもったいないと感じて、ついついタイパの良さを重視してしまうのですが「この映画は集中して見た方が楽しかっただろうな」「SNS見過ぎてお風呂あんまりリラックスできなかったわ」などマルチタスクの恩恵を感じられない時もあります。
そんな時はソロキャンプ!!
自然を感じながら、余計なことを考えずに今やるべき作業をドンドコ進めていく気持ち良さがクセになりました!!
これまで人とのキャンプが楽しかったのでソロキャンプにハマる人の気持ちがそこまで分からなかったのですが、今は心から共感できます。
ソロキャン楽しい〜〜〜!!
本当はもっとゆっくり焚き火に当たりながら本でも読みたかった!! 反省点も多々あるので、またソロキャンに挑戦してみようと思います。
女子ソロキャンプはハードルが高いとは思いますが、ソロキャンデビューを目指す方の参考になれば幸いです!!