【人生にゴリゴリに役立つ本のみを紹介#04】おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本
寒さが増してきましたね。
寝付きの悪さで悩んでる方、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、寝つきの悪さで悩んでる方にオススメの本をご紹介します。
タイトルだけでヤバイですね。魔法、かつぐっすりです。
児童書に見せかけた、大人にアプローチしてくる類の絵本やで!
買うやで!!
いや、買うのはまだ早い。立ち読みしてみよう。どれどれ。
【注意!】
車を運転している人のそばで絶対に音読しないこと。
オイオイオイオオイオイ
催眠作用のある風邪薬みたいなこと書いてるじゃないか!
眠れるやつに添付する注意書きじゃん!
『おやすみ、ロジャー』子どもたちの寝つきを良くするために書かれた本です。
内容はリラクゼーションを目的とした心理学のテクニックにもとづいている
この本には特別に組み立てられた文や厳選された言葉が含まれています。
それでは健やかに、よい眠りを!
ッカーーオイオイ!
眠れない大人の層を取り込みに来てるね~! 貪欲さすら感じるね~!
まんまと取り込まれた私は、ロジャーを抱えてレジに向かっていました。
大の大人が、絵本を買う。あり。ありなのだ。
入眠のための必要経費なのだから!
ケチって、眠ったあとのパフォーマンスを
ダメにするなんて、私はごめんだ。
寝ずに頑張るは昭和・平成の遺物。
寝て頑張る。令和はこちらでいきたい。
睡眠負債は、令和で返済だ!
『おやすみ、ロジャー』は、大人がこどもを眠らせるために作られた本なので、
読み聞かせを前提に作られています。
私は30代後半ですが、家族に読んでもらうことにしました。
「なぜ読み聞かせをしてほしいの?」と聞かれて「絵本は情操教育にいいからさ」と言ったら、爆笑されました。
大の大人が情操教育を欲したことが、琴線に触れたようです。
情操教育に遅いなんてことあるか!! 30代後半でも情操は育てたいだろ!
まあ寝るために買ったんですけど。
ひと笑いすませたところで、読み聞かされスタート。
あらすじを説明しますと、眠れない小うさぎ、ロジャーが、眠るために色々する物語です。
鳥獣戯画じゃん。うさぎだし。と、ちょっと俯瞰から見ていた私ですが…
寝ました。
物語が終わるまでに眠りました!!!!
シュンシュさん、大成功です!!
(カンナさん大成功ですのノリで)
えーマジでーーー!?
私、タネも仕掛けもわかった上で聞いてたんですけど…。
これはすごいかもしれない。
しかしまだ油断はならない。
2回目の挑戦
でもほら。偶然かもだしね。
『自分の寝つき』を信じていない私は、2回目の読み聞かせてをお願いしました。
前回より早く眠れました。
主人公のロジャーが眠れない小ウサギだってところまでしか記憶がない!!!
いや…いやいやいや…
これは『読み聞かせ』をしてもらったからこそ、眠れただけでは…?
ぐりとぐらでも、はらぺこあおむしでも良かったかもしれないじゃない。
ね…? まだ信じない。信じられないぞ…。
3回目の挑戦
頭も目も疲れて仮眠を取らないとヤバイのに、脳だけ冴えて、脚はムズムズして寝付けない…という日がありましたので、
またもロジャーに頼りました。
表紙見ただけで眠れました。
パブロフの犬じゃん。
ロジャーはうさぎだというのに…。
4回目の挑戦
さすがにさ、表紙見ただけで眠れるは、再現性ないじゃん。
だもんで、自分で声出して読んでみました。
声って普通にうるさいからね。眠れるわけない、って思ったんですけどね。
寝た。
寝付き良かった。
単純に退屈で最後まで読めなかったんですけど、8ページ読んだら、眠れた。
自分で自分に読み聞かせても使えるぞ!!!
5回目の挑戦
めちゃくちゃ眠い日があったのですが、めちゃくちゃ眠くても途中から目が冴える、という恐怖体験を多々持つ私は
念のため読み聞かせをしてもらいました。
さすが、めちゃくちゃ眠い日
1番早く眠れました。
すごい。ロジャーが何したか全然わからない。
このような体験があり、ついに私はロジャーを信じることに決めたのです。
『おやすみ、ロジャー』の行動科学的しかけ
どうして『おやすみ、ロジャー』は読んだり、読まれたりしただけでこんなにも眠れるのか。
巻末にある、『監訳によせて』に秘訣が書かれていました。
お子さんの頭の中の考えが、読み聞かせをしながら、眠りに効果のあるストーリーにスッと入れ替わることで、実際に眠りに落ちてしまうのです。
これまでの「おやすみ絵本」とは一線を画す、眠らせることに徹した斬新なアプローチです。
本書の執筆にあたっては、着想を得てから3年をかけて、実際に効果のある物語、フレーズを、練り上げたといいます。
なるほど。
著者は行動科学者。
これは眠れないわけがありませんね。
さらに監訳にはこうあります。
物語に感情移入して読み聞かせていると、ママやパパも途中で眠くなってしまうかもしれません。
私が眠ったのも、納得がいきます。
「なんとなく眠れる」本というわけではないのです!
私も大好き、みんな大好き、アファメーションの手法も取り入れられていますので、自己啓発が好きな方にもおすすめできる一冊と言えます。
タネも仕掛けもバレバレ。でも気にするなかれ
読んだ人はわかると思うのですが、こちらの本、文学というよりは、寝かせるための仕掛けが手に取るようにわかります。
わざとらしい文章なんです。オブラートなし。仕掛けが物語になってるだけ。
「なるほどね~この語感と想像への刺激で眠らせるわけね~」と感じてしまいます。
作者に隠す気がそもそもないのかもしれません。
ちょっと心理学とか興味あれば、もうだいたいの仕掛けがわかってしまうのです。
それでも眠れる。
別に、騙されなくったって、作者の思惑にハマることは可能。
そんなことも教えてくれる一冊です。
眠る前のグダグダした時間はムダではなく必要経費
寝る前のグダグダした時間。
ムダだと思ってませんか。
それは、とんだ勘違いです。
あのゴロゴロした時間も。あせる気持ちも。何をすることも許されない状態も。
言うなれば必要経費なのです。
眠るのが苦手な方は、ここを必要経費だと割り切れず、焦燥感に駆られてつらくなってしまうのでしょう。
それでは、睡眠を嫌いになってしまいます。
睡眠を嫌いになっては人生損します。
睡眠後のパフォーマンスアップは素晴らしいからです。
私のような眠れない人間と、スッと眠れる人との違い。
それは、睡眠の好き嫌いではありません。
違うのは、入眠にコストが掛かるか掛からないかの違いです。
もし私のクマを心配してくれる優しい方は、「寝なよ」ではなく、
「入眠のコストを、無駄と捉えるな」と優しく諭してください。
そして、そのコストは、どうやったら低くできるかを一緒に考えてください。
眠るための必要経費1296円(税別)
眠るための必要経費として1000円少々のこちらの本。
騙されたと思って購入しませんか。
私はミニマリストなので、本来、物を増やしたくはありませんが、
これは「手元に置いて良かった!」と思った一冊です!
「寝る前の儀式」としてもどうぞ
とりんさんがネントレについて書かれていたのですが、ネントレには眠る前の儀式がとても大切だそうです。
私はこちらの記事を拝見して「自分にネントレをしたい」と言い出したのですが、
優しいとりんさんはそれを覚えてくださっていて、「シュシュさんは眠る前の儀式をしていますか?」と
聞いてくださいました。
寝る前の儀式が大切、というのは小耳にはさんだことがあるので、
キャンドルの炎を見たり、ストレッチなどをしていたけれど挫折したという経験がありまして、
寝る前の儀式に苦手意識がありました。
でも、『おやすみ、ロジャー』を読むことを儀式にするのはどうかと思いました。
自分への読み聞かせでも効果がありますし、キャンドルの炎を見るよりはお手軽ですし、
ストレッチよりはハードルが低いです。
儀式というだけで効果があるのに、さらに使うのは眠れる本。
これは相乗効果を狙えるのではないでしょうか。
実際眠れたこちらの本。
儀式としても使えて一石二鳥です!