【大人の夏休み】ライターの推薦図書〜小説編〜
皆さんこんにちは、しゅがーです。
この時期になると宿題・工作・読書感想文など子どもの頃の夏休みを思い出しますが、私は今年、大人の夏休みも「読書をする」と決めました!!
Netflixをお休みし、封印していた読書習慣を取戻し中。
やっぱり読書っていいですね!!!
【大人の夏休み】ライターの推薦図書〜小説編〜
そこで!今回は存分にのめりこめる夏休みに向けて「夏休みの大人の推薦図書」をご紹介します!
読書好きのヒツコスさん・ハチさんとオススメの本を持ち寄りプレゼンし合ってみました。
読書少女時代の集中力よ、甦れ!超長編小説「姑獲鳥の夏」
いつもより時間がある夏休みだからこそ、あえて一発目から読書ハードルあげちゃいます!!「読書に挑む」そんなスタイルのミステリー小説です。2人とも著者の「京極夏彦」は知ってる?
知らないです…!!
知らないか!!そうだよね!!一応映画化や漫画化もされているんだけど、京極夏彦のデビュー作がこの「姑獲鳥の夏」で私が10代の時の作品だからな!!
10代でこんな小難しそうな本を読んでたんですか?
当時母に勧められて読んでみたんだけど、まぁぁー難しかった!!なんなら今でも難しい。ミステリー小説なんだけど、どこがミステリー!?何が始まるの!?誰が起点で物語が動くかしばらくわからないのよ!!
えぇー!一体どんな話なんですか!?
京極堂という古本屋を営む傍ら憑き物落としを行っている人物が、古い風習や妖怪の言い伝えに呑まれてしまってる人たちを「言葉」で正気に戻していって事件を解決していくような話なんです。事あるごとに京極堂の知識や解釈の語りが入ってくるんですが、気が狂いそうになるほど長い!!ただし面白い!!
630ページもあるんですね!ハリーポッターのページ数を調べたんですけど、1冊600ページを超すのは1シリーズのみで、それ以外は大体500ページ台なので、京極さんの作品は相当なボリューム感です…!
そうなの!本当の本当のマイフェイバリットはさらにクッッッソ長い「鉄鼠の檻」なんですが夏にかけてうぶめってみました!
他のシリーズ作品は、1,000ページ近い!?読書好きかどうかの踏み絵みたいなシリーズですね…!
私も最初っからのめり込んだわけじゃなく、何回かトライして「訳がわからないけどおもろいな~」を繰り返していたら、すっとのれた瞬間があって京極ゾーンに入りました。毎シリーズ必ず泣いちゃう!
作者は世界妖怪協会・お化け友の会の代表なんですね。めちゃくちゃ興味が沸きました。妖怪ってところも夏っぽいですね~!ヒツコスさんがそこまでこのシリーズに惹かれる一番の理由はなんなんですか?
「言葉」で世界を因数分解しているところですね!京極堂はその人の心の奥にあるものを推察することができて、クリティカルな言葉を投げかけることで思い込みを解いていく能力があるんですが、言葉って思考を縛り付けることもできるしその逆もあるなぁと、そしてその思考がその人にとっての世界なんだよなぁと。本好きな人なら言葉の力を知っていると思うので、そういう視点でとても興味深いはずです。
なるほど!言葉で憑き物を落としてその人の世界の見え方が変わる瞬間にカタルシスがあるお話なんですね。
私も正気に戻して欲しい~~!自分でも気付かない部分を教えて欲しい~~!!ちなみにヒツコスさんは何日ぐらいで読み終わりましたか?
私は大体の本は1日で読み終わるんだけど、これは三日三晩かかった気がする…!ただ、InstagramもYouTubeもアマプラもネトフリもない時代の私だったから寝食も忘れて読めたけど、今だったら読めるかどうかなの…。京極夏彦の小説に出会って、言葉っておもしれぇぇー!!とより本を読むことが好きになったので10代で出会えてとてもラッキーでした。
ななんと1998年に出版されて以降、今でも同じ登場人物で続いている人気シリーズ。読者の猛者多すぎ!!是非この夏、集中力を溜めて挑んでみませんか!!
東野圭吾が書くファンタジー「クスノキの番人」
それでは私の推薦図書です!さっきちらっとハリーポッターという単語を出しましたが、「クスノキの番人」はいうならば日本版和風ハリーポッター。
ほー!東野圭吾のファンタジーなんだね。
会社でもおすすめの本を話す機会があったんですけど、クスノキの番人が読んだことある人が一番多かったです。全員の感想が「おもしろくて寝られない!」でした。部長もいつもは寝てしまう出張帰りに、これを読んだらおもしろすぎて眠たくなる暇がなかったらしいです。
そんなに!!しゅがーさんの勤める会社全体での推薦図書じゃないですか!!どんなファンタジーなんですか?
タイトル通りにクスノキの番人を任されるという話なんですが、そのクスノキの番人がなんなのか主人公もわからないまま話が進んでいくんです。神社とかが関連しているので日本らしさも感じられて、私たちが気付いていないだけでこんな世界があるかもしれない、と思えてくるようなお話です。
面白そう!東野圭吾だからファンタジーとリアリティラインの交差が絶妙な話なんだろうね。
はい!東野圭吾なので全ての伏線が気持ちよく回収されていく気持ちよさがあります。
東野圭吾だから、東野圭吾なので、東野圭吾だもの。圧倒的な信頼の三段活用。
信頼と安心の東野印!話を聞いてぜひ紙で読みたいと思いました。ページを捲るたびに想像力が掘り起こされそうな小説ならではの体験ができそうです!
まさにです!私は今でも交流がある先生に勧めてもらって、この作品を知りました。中学生当時から、本を読む時は自分で想像する力を働かせろ!と教わっていたんですけど、想像力がないと成り立たない話です。調べると答えをすぐ知ることができる世の中、映像で観ることができる世の中だからこそ、あえて想像力がないと楽しめない話を読んでみて欲しいです。
うわーこれは映像化して欲しくない系ですね!!京極堂シリーズの映画化もなかなかになかなかのギャフンでした!
そうなんです!でもされそうでちょっと怖い…(笑)
学生も大人も楽しめるオールラウンダーな小説です。話の続きが気になって寝不足不可避!
五感の部分も想像力を働かせるような話なので、何か別の世界に没頭して、現実の疲れを忘れたい時に読んで欲しい。気になって何も手が付かなくなるので、まとまった時間がある夏休みにおすすめです!
織田信長がまさかの脇役な歴史小説「じんかん」
続いても私のオススメ小説です!まさかの織田信長は脇役で信長の回想で話が進んでいく「じんかん」です。
もう、そっからおもろそうなんですけど!
おもろいんです!大悪党と呼ばれた松永久秀は本当に悪だったのか?松永が謀反を起こした!でも信長はむしろ笑っている。何故信長はブチ切れずに笑っているのか?という理由を家臣が聞くというスタイルのお話です。
松永久秀で調べたら「悪事」や「悪行」ばかりヒットしました!そんなに悪い人だったんですね?
信長に「この男、人がなせぬ大悪を一生の内に三つもやってのけた」と言わしめたという話があるほどです。
あの信長に!?
じんかんでは、松永久秀の半生を新しい視点で考察した物語が繰り広げられるのですが、1冊で半年分の大河ドラマを見たような満足感を得られます。戦国時代なので、どんどん人が死ぬし、「今死ぬか!?ああ生き延びた、あっっ!!泣」と、何回本を閉じたかわからないです。
えー!そんなの映画化になってしまいそう。でもこれはうまく作ったら面白くできるかもしれない(何様)。作中で松永久秀はどんなビジュアルで描写されているんですか?
それが、男性から狙われるほど容姿端麗だったようで…。
くわー!! 映画化向き! PD的にはロマンスですか!?
そんなイメージです!
吉沢亮かな…
お亮で決定しましょう!
はい!
映画化するなら吉沢亮で決定したじんかん。時代小説ってちょっと…と抵抗がある方にとっても読みやすい展開だと思いますので、夏休みにぜひ読んでいただきたいです!
さて、次回はエッセイ・ビジネス・ノンフィクションのオススメ本をお届けします。お楽しみに!!