❄︎雪音の隠れ家❄︎ episode1 祝辞・前編 「チャーリー」
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「ブラックピンクって知ってる?」
と 聞くと
「いつ知ったの?」
と返ってきた。
「おととい」
「…」
「いやもうびっくりかわいいんだよ。
皆スタイル良くて歌もダンスも上手くて
一日でいいから変わってみたーい!って思うよ」
と 説明すると
「楽しんでね」
と言って電話を切られてしまった。
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会社員を辞めて定時に出社しなくてよくなった。
いくつかの不定期な仕事はあるものの
自由な時間が増えた。
今年。
大抵の仕事がリモートに切り替わり
更に自由な時間が増えた。
「いや長過ぎるでしょ」
と嫌厭していた韓流ドラマも初めて見たし
世界に通用するアイドルのその完成度の高さを
今更ながら堪能した。
いつからどれだけ努力し続けると
揃ってこんな風に仕上がるのだろうか。
「好きなブランドは?」と聞かれ
「コシヒカリとあきたこまち」
と答える あざとさも込みで完璧だ。
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ところで先日テレビで
「今の知識を持って何歳まで戻りたいか」
という街頭インタビューをやっていた。
「やっぱり皆 同じ事考えるんだな」
と思いながら見ていた。
そしてふと気がついた。
今 私には
「戻りたいと思う年齢がない」
小学生に戻りたい。と猛烈に思っていた筈だ。
大好きなバスケットボールを続けたかった。
中学生に戻りたい。と猛烈に思っていた筈だ。
憧れの先輩にちゃんと告白しておけば良かった。
高校生に戻りたい。と猛烈に思っていた筈だ。
もっときちんと勉強すれば
志望校に受かったかも知れない。
歌は下手だけど歌手になりたかったし
ピアノだってダンスだってやり直したい。
そう。
少し前までは猛烈にあった筈なのだ。確か。
だけど今 私には戻りたい年齢がない。
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嫁ぎ先は「コンパス」
というお店を経営している。
円が広がり縁が広がって行くように
と 文房具のコンパスが由来だ。
会社員を辞めて自由な時間が増えた。
最初はその時間を持て余していたが 徐々に
今まで知らなかった世界を見るようになり
新しい事を始めてみた。
すると図らずもその想いの通りか 私も
折に触れて
情報を交換する友人に出会えた。
ジャンルを問わず色々な話ができる 多才な友人だ。
その友人が 信頼する友人達と共に
新しいメディアにチャレンジをすると聞いた。
どういうフェイスで始めるのかと思ったら
書き手と読み手が本当に満足するような
メディアにしたいと言う。
ああ。そうだった。
根底に流れる魂は 決して付け焼き刃ではでない。
カルチャーとストーリーを
大切にしているからこそ
毎回爆笑しながら読む記事を書ける。
いつからどれだけ努力し続けると
こんな風に仕上がるのだろう。
その彼女が本当に書きたかったものを
書くと言う。
ワクワクしない訳がない。
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今、私には自由な時間が増えた。
新しい事にチャレンジするその友人達の
プロジェクトに参加だってできる。
とても楽しい。
私には今
戻りたい年齢がない。
そりゃあ、ブラックピンクにはなれない。
それに
私に馴染みがあるのは4人組の
ブラックピンクでなはく
どちらかと言えば3人の天使が集う
「チャーリズエンジェル」だ。
更に
どちらかと言えばチャーリーに
なりたいと思う年齢にもなってきた。
ブラックピンクには到底及ばないが
時にチャーリー役は夫に任せて。
4人目のファイナラーとして
私もエンジェルになろうと思う。
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†
「FinalA立ち上げおめでとうございます。」
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