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【人生にゴリゴリに役立つ本のみを紹介する #18】自分の時間を取り戻そう

 

こんにちは。ほとりです。

突然ですが、今のあなたは1日の中で “自分の時間” はどのくらいありますか?
仕事や家事、育児や介護など、さまざまなものに追い回されている方にとっては、「自分の時間なんて幻?蜃気楼?」ぐらい縁遠いものかもしれません。

本日ご紹介するゴリ役本は、
毎日が忙しいのに退屈で、一日が終わったときに、「あれ? 今日、わたしって何をしていたっけ?」と思って、つい、ため息をついてしまう。
というあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

自分の時間を取り戻そう~ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

その1冊がこちら!
社会派ブロガー & 紀行文筆家であるちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)の「自分の時間を取り戻そう」という本です。

自分の時間を取り戻そう

「うわー。ビジネス書? なんだか難しそう」
ひょっとするとそんなイメージをもってしまうかもしれませんね。

でも、この本には、
「自分の人生だもん。やりたいことをどんどんやっていこうぜ!」
ということが書かれているんです。

でも、実際には、なかなかそんなにうまくはいかない。
かくいうわたしも、子どもの入園を機に在宅の仕事をはじめましたが、当初は「自分の時間」なんてものはまったくありませんでした。

一日中パソコンにかじりついて仕事をしていても、なかなか思ったような結果が出せない。
わが子に「おかえりなさい」と言いたくてこの仕事を始めたのに、実際には自分に話しかけてくるわが子を「うるさい!」と感じてしまうほど、心身ともに余裕のない毎日だったのです。

「あーあ。もっと仕事をする時間があればいいのに」と、いつも思っていました。

生産性を上げるため、仕事の時間を制限する

そんな時間に追いまくられる日々のなか、家族で立ち寄った本屋で、たまたまこの本を見かけました。

「ゆとりも成功も手に入れられるだって?」

当時、ゆとりとも成功とも縁遠かったわたしは、さっそくこの本を即買いすることに。
すると、こんなことが書いてあったんですね。

・今の仕事を特定の時間で終わらせると決めてしまう

・そのうえで、仕事のやり方をどう変えればいいのか考えてみる

「ええ? わたしの生活にあらゆる意味で余裕がないのは、仕事をする時間が少ないからじゃないの?」
仕事の時間を増やすのではなくて、逆に制限する。そんなことで現状を変えられるの?

でも、なんとかして今の自分の生活を変えたいとの思いから、「子どもが帰宅したら、何があってもそこで仕事を終了する」というマイルールを作り、実行することにしたのです。

さらに、自分が今やっている仕事にどれぐらい時間がかかっていて、そこからどれぐらいの成果が生じたかを改めて見直してみました。
すると、当時、自分が一番時間をかけてやっていた仕事が、労力の割に結果が出せていないことに気がついたのです。

つまり、わたしがやるべきだったのは、長い時間をかけて成果の低い仕事をがんばることではなく、より成果の出せる仕事にチャレンジして、短い労働時間でも結果を出せるようにすることだったんですね。

それに気がついてからは、ライティングスキルをアップさせたり、営業をして仕事の幅を広げたりすることにより力を入れるように心がけました。

その結果、今では家族との時間を大事にしつつも、子どもの将来の夢を応援したり、家族で楽しい時間を過ごせるだけの結果も出す。
少しずつではありますが、こんな働き方ができるようになってきたと感じています。

「ママだから……」の呪いから自らを解放しよう

この本ではもう一つ、とても大事なことが述べられています。

それは、日本の子育てママは世界一忙しいということです。

世界を見回してみると、外国ではベビーシッターさんや住み込みのメイドさんが家事や育児をやってくれたり、あるいは近所の人たちが子育てを手伝ってくれていたりする。
でも、日本のママたちは近くに親族が住んでいない限りは、ほぼ誰の助けもなしに、ありとあらゆることをやっているんですよね。
それって、世界的にみてもかなりのムリゲーなんだよとこの本では言っているんです。
だからこそ、ママがすべてのことを一人で完璧にこなそうとする必要はないし、ましてや、できない自分を責める必要もない。

この本には、超多忙なワーキングマザーであるケイコさんが登場します。
仕事や家事・育児に追いまくられ、家族ともすれ違っていた彼女は、家事の一部をヘルパーさんにお願いすることで、家族とすごす時間を手に入れることができました。

しかも、お仕事を頼んだヘルパーさんからも、「私には料理ぐらいしか得意なことがないのに、こうやって仕事ができ、誰かのお役に立てるのはとても嬉しい」と感謝されたのです。

わたしも、子どもの幼稚園の役員をしていたとき、パソコンで簡単な文章を作ったりするだけでみんなからすごく感謝されて、びっくりした経験があります。
その一方で、イラストを描くのが得意なママ、子どもたちの相手がうまいママ、ピアノが上手なママ、手芸が上手なママなど、さまざまな特技を持つママたちに助けられ、無事に役員の仕事を終えることができたのです。

苦手なことを一人でムリしてがんばるよりも、それぞれが自分の得意分野を生かしながら互いに助け合ったほうが、みんなが幸せになれる。
このことに気づいてからは、わたしも家事や料理などをパートナーに気兼ねなく任せられるようになりました。なぜなら、彼のほうが得意なこともあるからです。

※パパお手製のスイートポテト(本人のSNSより)

たとえば子どもが「スイートポテトが食べたい」と言えば、「じゃあ、パパにお願いしてつくってもらおう!」

こんな感じです(笑)。

限りある人生だからこそ、価値のある時間を

この本の最後には、筆者から次のようなメッセージが書かれています。

生産性の高い生活とは、決してドタバタと忙しい、ギスギスした生活ではありません。それは自分の人生の希少資源を、自分自身が本当に手に入れたいもののために最大限有効に活用する、自分の人生を取り戻すための方法論です。 

実はわたしは、ちょうどこの記事を書いているときに誕生日を迎えました。
またひとつ年をとったわけですね。
そんな限られた人生であるからこそ、これからはさらに大切なものや人たちと楽しくすごすために、自分の時間を使っていきたい。

そう思わせてくれた一冊でした。