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【映画コラム】レッドライト=場違い。キリアンマーフィーのカジュアルファッションがレッドライト!

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全然オススメではない映画について語っていいでしょうか。
人生観が変わったとか魂を揺さぶったとかそういう作品をいい加減紹介したいんですけど、ちょっと思うことについてちょっと喋っときたい誰得でもない作品。そんな映画を優先してしまうの!
なんでなの!?エスエージーエー性!

今回喋っときたい映画はズバリ『レッド・ライト』です。

レッドライト(Amazonに飛びます)

ズバリと言われても知らんがなですよね。
はい、大ヒットしたわけでも特に話題作でもなかった印象です。ジャンルがオカルトミステリーなので、そういう映画が好きな人は観たことあるという感じだと思います。

ただし、出演者は豪華です。
キリアンマーフィー、エリザベスオルセン、ロバートデニーロ、シガニーウィーバー。

あらすじは超能力者VS超能力ハンター。
荒すぎ。でも、めっちゃ面白そうじゃない?好きな人にはこれだけでもうたまらん設定だと思います。

ちゃんと説明しますと、巷の超能力やオカルト現象のトリックを科学的に暴くマーガレット博士(シガニーウィーバー)とそのアシスタントのトム(キリアンマーフィー)が主軸となり、物語は始まります。
一見、不思議な現象に見えることも、結局はテクニックによる力だったり、遠隔でガイドするスタッフがいたりと、超能力者劣勢の流れが続きます。

そんな中、一世を風靡した超能力者のサイモンシルバー(ロバートデニーロ)が復活するというニュースが流れます。名前がやばい!サイモンシルバーって!絶対只者じゃなさそう!

すると、超能力者に対していつも強気なマーガレット博士の様子がなんだかおかしい。怯えている様子すらあるので、トムはなんで??どうした??状態です。
どうやら過去にマーガレット博士はサイモンに敗北したことがあるとのこと。それも個人的なトラウマを酷くえぐられる形で。

サイモンが今までとは違うレベルの超能力者だということが分かり、もしやワンチャンこの人は本物の超能力があるのでは?と思わせます。ま、デニーロだしな。
サイモンの復活と同時に、マーガレットとトムの周りでは説明しきれない現象が数々と起き、これはやっぱりサイモンの仕業なのか?
超能力は本当にあるのか?ないのか?果たして…。

というお話です。
私はラストを含めて面白い展開だと思いましたし、満足度もありました。というか今まで3回は観てます。
メチャスキヤンジブンって感じだと思いますが、限りある時間の中で観るべき名作がたくさんあるのに、それを差し置いてレッドライト観なよ!!と言うことは絶対にないですし、個人的にも好きな映画がありすぎてベスト30にも入っていないです(ベスト30は10回以上観てる)

その為、オススメではない映画と述べたのですが、なぜそれでもこの映画について語りたいかと言うと、タイトルのレッドライトの意味にあります。

レッドライト=場違い。キリアンマーフィーのカジュアルファッションがレッドライト!

レッドライトとは「不協和音」「場違いなもの」を意味さすそうです。
例えば、群衆の中で何か浮いている人、その場に似つかわしくない格好をしている人、様子が不自然な人。

そんなレッドライトを見つけることをマーガレット博士チームはフィールドワークにしているようなのですが…あの…私もこの映画のキリアンマーフィーがレッドライトなんですけど。

そもそも皆さんキリアンマーフィーのことは存知ですか?
知らない人はググってみてください。

キリアンの魅力を一言で言うと、それはもう麗しい。麗しさがみなぎって溢れて滴ってる。
パーソナルデザインで言うと、どロマンスだと思うんです。京本正樹ぐらいのどロマ。日米ロマンス対決をするならこの2人。
薔薇を持ってもお笑いにならないし、浮世離れした品格があるし、メイクが似合うし、良い意味での甘い曲者感。

ところがさ!!
この映画のキリアンマーフィーは超カジュアルファッションなの…!!

レッドライトを見つけるぞぉってパーカーにキャップを被ってるおぬしがレッドライトレッドライトレッドライト!!

エリザベスオルセンがレッドライトおっさんを見つけて、マーガレットにやるわねと言われるシーンがあるんですが、ちみたちの目は節穴ですか!?
マーガレットー!!ここにいるよー!!
場違いな人発見でーす!!!

ちなみにこの違和感はパーソナルデザインという概念を知る前から感じていたことで、正直アシスタントという役そのものがどうも似合わんなーと思っていました。
だってキリアンマーフィーってインセプションの大企業のご子息役の人ですよ?
あの役はさいっっっこうにハマってたと思うもの。

以前、FinalAでパーソナルデザイン考察を行った時、小池栄子さんがある作品でいじめられる役をやって全然似合わなかったとご本人が言っていたというエピソードがありました。

そう、小池栄子さんは、ある種その場を制圧するようなとにかく華やかな魅力があるファッショナブルタイプなので、いじめられる役がハマらないのは自然なこと。

キリアンマーフィーね、どっちかっていうとサイモン側。全然怪しい超能力者の方。

スーツを着てるシーンもあるんですが、そこはホッとするー。
でもスーツにフード付きのアウターを着たりするの。
だから、フードがレッドライトやねん!
どロマにフードは要らんー!

キリアンがあまりに麗しいため、アシスタントっぽい泥臭さを少し加えるために、あえてカジュアルな格好をさせたのかもと思うんですが、違・和・感!コスプレ感が否めない!
一体いくつの設定なんだろう?って観ている間ずっと思ってました。

しかも聞いてください。
なんと、レッドライトはキリアンマーフィーだけではなく、デニーロもめっちゃレッドライトなんです。
え、これってデニーロに見えるけどデニーロの物真似をしている人なのかな?って本気でちょい思ったぐらい、デニーロのデニーロが過ぎるんです。もーめっっっっちゃデニーロ。
物真似に本人が引っ張られて癖が強くなるケースがあると思うんですが、それなんでしょうか。デニーロを求めている人には100点満点のサービス!
私は笑っちゃいました!

もちろん両者ともさすがの演技力で惹きつけますし、作品の面白さは減らないのですが、レッドライトというタイトルがブーメランになっているのが違う意味で興味深くて面白くてしょうがない映画でした。

でも、ブーメランとは言いましたが、実はラストを考えると、キリアンマーフィーにレッドライトを感じていたのは必然性があるのかもしれません。んー、すごくそんな気がしてきた。
てことは、今書いてるのではなく、書かされている!
そこまでを考えての計算済みのことだったらオミソレしましたです。

オススメの映画ではないものの、この記事を読んで気になった方はぜひ観てみてくださいね。