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【シンガポール回顧録#1】元在住者が語る!シンガポールと日本の住みやすさ比較

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こんにちは!おーつーです。
今回からシンガポール関連の記事をシリーズ化してお届けします!

私は夫の赴任により、
2018年10月~2019年6月の9か月間
2021年10月~2022年8月の10か月間
合計19か月間シンガポールに住んでいました。

1回目は、1歳の娘とともに。
2回目は、4歳に成長した娘と、2歳の息子とともに。

そのなかで感じた、日本との違いをあれこれお伝えしたいと思います!
実際に、シンガポールに住んだことにより、自分の価値観が変容し、キャリアチェンジを果たしました。

「海外に住むって、実際はどうなの?」
「海外移住に興味がある!」

そんな方はぜひ最後までお読みください!

元在住者が語る!シンガポールと日本の住みやすさ比較

【働きやすさの違い】日本に比べて残業はほとんどなし!

夫は日本企業のシンガポール支店に勤めていました。
日本との大きな違いは、残業がほとんどなかったこと。
シンガポールでは、ある一定以上の給与をあげている場合、残業代を別に支払わなくてもいいと法律で定められています。
つまり、残業しても残業代は支払われないということ。
そのため、定時に帰宅することが多かったのです。
2018年10月にシンガポールに移住したとき、娘は1歳2か月。まだまだ手がかかりますし、私も新しい生活に慣れてなくて、右往左往していたんです。だから、夫が早く帰ってくれてすごく助かりました!
しかもシンガポールは東京23区と変わらない広さのため、端から端まで1時間足らずで到着します。そのため、通勤時間も短くてすみました。

私は当時、育休中で子育てに専念してましたが、シンガポールの女性の仕事環境は良く、産後に復帰するのが当たり前のようでした。
保育園や幼稚園が充実していて、メイドさんの文化も浸透しています。
家事や子育てを任せるため、メイドさんを雇っている家庭をよく見かけました。
子どもを公園に連れていくと、よくメイドさんに間違われましたね!
それくらい、働き盛りの女性は平日に勤務しているってこと。
1つの会社に勤め続けるよりも、転職しながらステップアップするのが一般的なので、帰属意識は薄いようでした。

【物価の違い】不動産も食費も高い!お得に買い物するならマーケットにGO

シンガポールと日本の物価の違いは、かなり大きいです。
イギリスの経済誌『エコノミスト』の調査部門であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)によると、2023年版世界一生活費の高い都市のランキング1位はシンガポールでした。

まず、不動産がめちゃくちゃ高い!
シンガポールで私たち外国人が住む場所は、コンドミニアムというマンションのような場所になります。とくに中心部や人気のエリアは価格が釣りあがっています。

食費も高い。シンガポールの食料のほとんどは、輸入頼りです。
体感では乳製品系が高かったですね。
マーケットで野菜や果物、魚などを買うと、お買い得で新鮮!そのため、私はマーケットに行って食料品を買い込んでいました。

南国ならではのドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、マンゴーなども豊富で、新たに試すのも楽しい時間でした。

シンガポールは子育てに優しすぎる国

完全に私の体感ですが、シンガポールの方が子育てしやすいです。
理由はシンガポールが多国籍国家であるため、いろいろな背景の人たちを受け入れる環境が整っていたから。
みんな違うのが当たり前。みんな違ってみんないい。金子みすゞさんの世界がそこにありました。それに、フレンドリーで親切!
子どもが騒いでも、裸足で駆け回っても、とくに注目されませんでした。日本だと周りの視線が気になって、子どもを抑制していたところがありますが……。
言葉もイマイチわからなかったのが幸いしました。
ついつい周りを気にしがちな私にとって、シンガポールはのびのびと過ごせる場所でしたね。
シンガポール国民の大半が住むHDBと呼ばれる集合住宅には、playgroundと呼ばれる遊び場があります。通称、プレグラ!

ここを開拓することに命を燃やしてました。子どもをいかに遊ばせて長く昼寝させるか。自分の時間を確保するかに心血を注いでいましたので、新しい遊具の開拓は欠かせません。自分のためは、子どものため。お互いにWin-Win!
それに、開拓するのは純粋に楽しかった。
私はきらびやかな中心街より、住民の暮らしに興味があったので、人々の様子を眺めるのが好きでした。
こういったプレグラに、シッターさん(通称ナニーさん)とお子さんが来ていることが多く、顔を合わせると「Hi」など、気さくに声をかけてくれました。
なかには、シッターさんたちが地べたに座って井戸端会議しているところも。
南国だからか、時間の流れがゆっくりでした。

2回目の移住は、ベビーカーに乗る息子と歩く娘を引き連れることがマスト。

シンガポールでは電車に乗ると、よく席を譲ってくれます。確率は、体感90%でしょうか。
そのため、娘を座らせて、息子のベビーカーを邪魔にならないところに置けたのは、本当に助かりましたね。男女問わず、年齢も関係なく、当たり前のように席を差し出してくれる方々が多く、1人感動してました。

ほとんどの飲食店には、ベビーチェアがあります。
こじんまりとしたカフェにもあって、子どもを1人で座らせられます。
子連れだとプラスチックのカトラリーを貸してくれる場所も多く、離乳食や取り分けのときに重宝しました。

シンガポール国内には日本製品が当たり前に売っているので、離乳食やオムツ、ハブラシなど日用品には事欠きません。
とにかく子連れに優しい国で、本当に快適です。(また住みたいくらい!)

【国民性の違い】小さな優しさで溢れている

シンガポールでは華人系が70%以上で、マレー系、インド系と続きます。
公用語は4種類で、英語、中国語、マレー語、タミル語があります。
宗教もキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教が混在。
とにかく多国籍の方がともに生活をしていますので、お互いへの理解が深いです。
それに、困っていると当たり前に助けてくれます!

こんな体験をしました。
電車の中で、息子も娘も寝てしまったときのこと。
息子をベビーカーに乗せて、18kgの娘をおんぶして電車を降りようとしたら、見ず知らずの人がベビーカーを降ろしてくれました。
ホームに着いたら、また別の人がエレベーターまでベビーカーを押してくれました。
さらに、改札でモタモタしていたら、また別の人がベビーカーを持って改札を出てくれました。
助けてと言わずとも、3人が手伝ってくれて、颯爽と去っていったのが印象的でした。
きっと彼らにとっては、こういったお手伝いは当たり前なのでしょう。
その他にも、困っていると手を差し伸べてくれる人の多いこと、多いこと。

子どもが泣いていると声をかけてくれたり、お菓子をくれたり。
労いの言葉、励ましの視線、ウィンク、拍手…。
いろんなものを受け取りました。
日本だと、見て見ぬふりをされて淋しく思うこともあります。
けれど、シンガポールの方々は温かく、いつでも助けてくれました。
言葉はわからずとも、困っている人がいたら声をかける。
私も日本に帰ってから、微力ながら自分にできることを実行してます。

服はトレンドよりも気候重視!紫外線対策はマスト!!

美意識は、日本の方が高いと思います。
その理由は、暑さにあります。
シンガポールは赤道付近の国で、季節は1年中、夏です。
最低気温は約25℃、最高気温は約30℃。
熱帯雨林の気候のため、湿度が高いのが特徴です。
まぁ、とにかく暑い。
子どもを連れた外遊びも、午前11時が限界。滝汗警戒レベルが発動します。
尋常ではないくらい汗をかくので、帰ったら全身着替えて、シャワーを浴びる必要があります。いつの間にか、化粧もはがれています。オーマイガー。
汗のせいでしょうか?
フルメイクしている人を、あまり見かけなかった…。
1年中夏であるうえ、とにかく蒸し暑いので、シンガポールでは男女問わずTシャツと短パンの方が多い。洗いやすさ重視なのでしょうか?
衣替えもないので、洋服の管理は楽でした。
中心部に行くと、ワンピースをお召しになっている方もいました。風を含んで涼しそう。
販売されている洋服の幅は、圧倒的に日本の方が広い!手頃な値段で、小綺麗な服を買える場所がシンガポールには見当たらず、日本に一時帰国したときに買いだめしてましたね。
あとは、ファストファッションで乗り切りました!
日本に帰国したときに、「うわ~、日本人はみんなオシャレだな!新しい洋服を買わねば!」と思った記憶があります。やはり日本の美意識の高さを実感しました。
いや、私が適当すぎただけかもしれませんけど。
季節は常に夏なのに、日本と連動して、秋服や冬服を売っているのは不思議でした。
多分、旅行のために買うのでしょう。

そして、美容と切っても切れないのが、紫外線!!!
紫外線は、オーストラリアとケニアについで、シンガポールが世界第2位。
強い紫外線から皮膚を守るよう、日焼け止めの数が豊富でした。
私も子どもたちも長時間外にいることが多いので、SPF50の日焼け止めを使い、日に何度も塗り直ししてました。
それでも、日本に帰国したら、自分たちがこんがり焼けていたことに気がついて、ビックリ!今では、すっかり白さが戻りました。

実際に住むと違いが際立つ

実際にシンガポールに住むと、日本との違いに驚くこと満載でした!
日本の当たり前は、当たり前ではない。
そんなことを次々と目の当たりにしましたね。
シンガポールに住んだからこそ、海外の良さを知れたし、日本の安心感やサービスの高さを知れました。
あの経験があったから、こうやって記事にできることに感謝です。
次回も、元在住者だから経験できたこと、知れたことをお伝えします!