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トレーナー探しは結婚相手探しと似ている

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実はとっても大切なトレーナー選び

ジムで初めてパーソナルトレーニングを受けようか、と決意したとき。
筋トレ自体で頭がいっぱいで、トレーナー選びまで気が回らない方も多いのではないでしょうか。
ジムによっては、指名しなければ毎回違うトレーナーさんが担当してくださる、ということも多いですし、「トーレナーを選ぶ」という発想すらなかったりします。
私がそのタイプでした。
絶対にパーソナルで筋トレをする、と決めてはいましたが、「こんなトレーナーさんがいい」とまでは決めていなかったのです。

でもパーソナルトレーニングを選んだということは「自分ひとりではできない」という不安であったり「しっかり正しいフォームを教えてほしい」という希望だったり、トレーナーの役割を無意識でかなり大きく見積もってるのです。
納得いかないトレーナーについてしまっては、筋トレは失敗してしまいます。

ヒツコスさんの記事を拝見して、つくづくトレーナー選びは大事だと思い返していたのです。

そこで読者の方には、ぜひ素敵なトレーナーさんを見つけて頂きたいと思い立ち、私もトレーナーさん選びについて書くことにしました!

トレーナー選びは結婚相手選びに似ている

「結婚できれば、相手はまあ適当な感じで!」というのがいけないように、トレーナー選びも適当はいけません。
あ、これは昔の私です。適当ってなんだよ! って感じですよね。
適当な相手と結婚してしまったら、幸せはやってきません。
結婚にせよ、トレーニングにせよ、お相手と何かするというときは、お相手選びは非常に大事なのです。

そうは言われても、トレーナー選びは、とても難しいのが正直なところ。
「人はそれを目で見るまで、自分は何が欲しいのかわからないものなのです」、とはスティーブジョブズの名言ですが、
筋トレをさぼってきた人間は、どんなトレーナーを選べばいいのかなんて何もわかっちゃいない、というのがフェミニンジョブズの考えです。

「理想のトレーナー像を書き出してみましょう」とかやっても、無意味なわけです。
じゃあどうするか。
もう体験に行きまくるしかありません。
体験に行って、「この人いいな」「この人いやだな」を実感するしかないのです。

私はクーポン芸人なので、くまポンルクサを見て、格安の複数回通える体験トレーニングを受けまくりました。
クーポンサイトを使わずとも、体験トレーニングはたいていのジムがやっていますから、ぜひたくさん行かれることをおすすめします。
ヒツコスさんは、2、3軒は回ることを推奨されています

何軒も行ったが、決め手はボンヤリだった

何軒かジムを周り、「ここでいいかー」と1つのジムと契約しました。

・月2回1度のトレーニングが30分という設定が、ちょうど良かった
・ジムは雑居ビルの一室で全然オシャレじゃなかったが、立地条件が素晴らしかった
・トレーナーさんは皆礼儀正しく、トレーニングもつつがなく行われた

このように、特に不満がなかったのです。
「ここがいい!」とはではなく、かなりボンヤリと契約しました。
でも、この「特に不満がない」が、どれだけ大切だったか、のちに知ることになります。
不満がないことが大切、とか。やっぱり結婚相手の選び方と似ている…!

でも愚かにも、「特に不満がない」がどれだけありがたいか実感していなかった私は「もっといいジムがあるのかも」と思っていました。
ですので、契約したジムに通いつつも、クーポンサイトを使用して、様々なジムに行きました。
そこで衝撃のトレーナーに出会ったのです…!

プロテインバー欲しがり事件

そのジムは、おしゃれな立地で、内装も垢抜けていて、トレーニング方法もちょっと特異性があり、私の東京love心をくすぐるジムでした。
すわ、ジムの乗り換えか!? と思われたのですが、そこに現れたトレーナーがすごかった。
いい意味じゃないです。悪い意味ですごかったのです…!!

①タバコ臭い

いきなりパンチ効いてますよね。
タバコの可否について論じてるんじゃないんです。
ボディ作りの専門家がタバコ臭いとかありなの…!?
その意識の低さが気になったのです!
私的に、なし寄りの大なしなんだけれど。
にっこり(大玉の梨)くらいナシだよ!?

小ボケはともかく、疑問はここで終わりません。

②おなかが微妙に出てる

出てるんですよ…! 
お腹が…微妙に…!!

全体的には筋肉質ですし、長身で手足が長く、元の体型の良さがまず目に飛び込むので、一瞬ごまかされちゃうのですが、出るもんは出てる。
いいの!? ありなの!? トレーナーさんのお腹が出てるとか、一番の説得力の欠如じゃないの…!???!!!

混乱する私に、さらなる衝撃が走ります。

③プロテインバーをおねだりする

プロテインの話になったとき、私が大好きなプロテインバーについてお話したんですよ。
そしたらタバコ臭くてお腹のやや出たトレーナーさんが「僕もそれ食べたいです」って言いだすではないですか…!!!
え…!? 調べます、とかじゃなくて…? 食べたいです…???
しかもまっすぐ目を見て言うんですね…。これは…。にぶい私でもわかる…。
おねだりじゃん…!!

私、客なのに…そういうお店じゃないのに…欲しがられてしまった…。

あまりに衝撃で、思考が若干停止したのを覚えています。
人は衝撃を受けすぎると、明確に思考が停止するんだなあ。
「じゃあ今度もってきます…」気が弱い私はそう言ってました。
「えっ! やったあ!」タバコ臭くてややお腹の出たトレーナーさんは素直に喜びます。

遠慮せんのかい!!!

ワンチャン、「そんなつもりなかったんですよ、すみません」とかのやり取りがあるかと思ったら、ほんまに欲しかったんかい。
私はプロテインバーをねだられたことなんて生まれて初めてです。
もはやこれは、流すことなく、おねだりの顛末を見届けるしかないと思いました。

次のセッションでお会いしたとき、プロテインバーを1つお渡ししました。
めちゃくちゃ喜んでくれました。躊躇なく。

良かった。
こんなに喜んでくれるなら、持って行った甲斐があったというものです。

でもそのジムに通おうとは絶対絶対思いませんでした。
やだよ。プロテインバーをねだるトレーナーがいるジムなんて…。

不満がない、のありがたさに気づく

私は「あわよくば、他のすごそうなジムに乗り換えよう」と考えていました。
でも、「特に不満のない」そのジムは、立派に唯一無二の存在だったのです…!
プロテインバーおねだり事件を経て、私は通っているジムの素晴らしさに気づきました。

婚活でも、たくさんの人に会うことが大切と言われます。
「もっといい人がいるかも…」と思いすぎないほうがいい、とも言われます。

まさに、それらがあてはまるジム選びとトレーナー選びの旅でした。
普通に感じがいい、というのは、全然全然普通のことじゃありません。
プロテインバーをおねだりされることなく、そこそこのお値段で、安心して、礼儀正しいトレーナーからトレーニングを受けられる。
めちゃくちゃいい条件じゃあないか…!

オナラ事変

さて。トレーナー選びにおいて、「相手がやらかさない」ことも大切なのですが、「自分がやらかしたとき」というのも、同じくらい大切です。
何が言いたいかというと、自分がオナラをしてしまったとき、通い続けられる雰囲気かどうか、という話です。

長いトレーニー生活。
オナラはいつか出てしまうんですよ。
悲しい。

3年ほど、なんとかオナラをせき止めていたのですが、私はついにやらかしたのです。
プスン、とかじゃなくて、ブッフーみたいな誤魔化しのきかないオナラをしてしまいました。

その日のトレーナーは若い新人の男性だったので、「ハッ!」とした顔をされました。
あのときの彼の目玉の剥き具合、今でも鮮明に思い出されます。

彼とはお付き合いの歴史も浅く、また、彼はオナラを笑い飛ばせるキャラでもなさそうだったので、私はオナラをした刹那、逡巡に逡巡を重ね「なかったこと」を選択しました。
そのほうがトレーナーさんにも親切だと思ったからです。
「オナラしちゃった~(笑)」と私が言ってしまえば、彼は何らかの切り替えしをしなければなりません。
若い彼に、そんな大役を任せられないと思ったのです。

その場ではオナラが笑いになることはなく、また、慌てた空気も長引くことなく、スッ…とトレーニングをする空気に戻っていきました。
笑いに変えられないのなら、慌てず、騒がず、赤面せず。
長年、オナラを飼いならしてきた私のオナラハックです。

でもよ~。その場ではやり過ごせてもよ~。
気持ち的には、次から行きづらいワケ!!!
オナラは消えても、オナラした事実は消えないんだもん!!

で、ここで大切になってくるのが、トレーナーさんたちとの信頼関係です。

大丈夫。あそこのトレーナーさんたちは、私がオナラをしたことを共有して、裏で笑ったりしない!
そういうトレーナーさんへの人間性の信頼を実感していれば、全然、次回のトレーニングが憂鬱じゃないわけです。
プロテインバーとかねだられてたら、この信頼関係は築けません。

かくして、次回のトレーニングは、見事「オナラのことなどなかった」テイで進んでいきました。
そこに広がっていたのは、オナラの事実の痕跡がない空間でした。
さすがやで。

私はこのとき、ずっとここ通うゾ…! と決めたのです。

結婚相手を選ぶようにトレーナーさんも選ぼう

「普通の人でいい」
婚活市場でよく聞く言葉です。
「でもその普通の人がいない!」
これまた婚活市場でよく聞く言葉です。

普通に清潔感があって、普通に挨拶できて、普通に仕事(トレーニング)をしてくれる。
それだけでいいんです。
それだけでいいんですよ。
そしてオナラをしても、その後の関係が続く。
そんな信頼関係を結べる相手なら、それはもう結婚(ジム契約)でいいんじゃないでしょうか。
こだわり抜いて選ぶのもいいですが、ちょっと疲れちゃいますからね。
かと言って変な人は避ける。
それがジムやトレーナーさんを選ぶコツではないでしょうか。

あとは、ご自身の器(財力)と相談して、キレイなロケーションがいいとか、トレーナーさんに知名度があるほうがいいとか、ウェアが用意されてなきゃ嫌とか、こだわりを追加していけばいいと思います。
ちなみに私は、これらは考慮に入れてません。

でも、プロテインバーをねだる人だけはお断りです。