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【人生にゴリゴリに役立つ本のみを紹介#02】ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか

 

人生にゴリゴリに役立つ本のみを紹介する新企画。
第1回目はとりんさんのエッセンシャル思考。


2回目はヒツコスがお送りさせていただきます。

本を読むことはめちゃくちゃ人生の役に立つ

根本的なことになりますが、声を大にしてお伝えしたいことがあります。

「人生において本を読むことはめちゃくちゃ役に立つ」ということです。
めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ役に立ちます。

私がかろうじて人間でいられるのは本のおかげです。マジです。

本を読むことがなぜ役に立つのか。
その理由ですが、自分にとって大事な知識や共感できることが書かれているからということに限りません。
言わずもがな、本は知識の泉です。
しかし、
本は役に立つことが書かれているから役に立つ、ではないのです。

生理的に受け付けない本や、神経を逆撫でされるような本や、くっそおもんない本を進んで読む必要はないですが(私は時々進んで読みます)、読んだら読んだで、自分がそう感じる考え方をする人や価値観が存在していると知ることは無駄ではありません。

「こういう世界や理論や正義や考え方や感じ方がこの世にはある」ということを肉体移動をせずに知ることができる。
それが、本の真髄であると考えます。
そのストックこそが学びであり人生において盾となり剣となる、と思うんです。

肉体移動の制限や限界を超えられる

自分語りが続きますが、私は10代の時、酷いアトピーでした。
日常生活が制限されるほど酷かったので、何をして時間を過ごすかというと本を読んでいました。
小さい頃から本は好きでよく読む方だったのですが、あの時ほど貪るように本を読んだことはないです。
実家には幅広いジャンルの本があったので、置いてあるものは全て、面白くない本も到底私の年齢では理解できない本も何でも読みまくりした。

その頃は無心で読んでいただけですが、振り返ってみると、どう考えても正しい現実逃避でしたし、後の私を救い続けているのはあの時に本を読み続けたことだと言い切れます。

現実的にできないことは沢山ありましたが、確実に頭の中は自由でした。
他人と会う機会は限られていましたが、頭の中でたくさんの人と対話をしました。

ちなみに、当時の私は心も危うい時期がありました。
程度については語りませんが、肉体的と対外的なしんどさが心を蝕んでいくのは至極自然なことだったのでしょう。
だから言うても、病に悩む10代の女の子が静かに本を読み続ける、みたいなポエティックな感じでは決してありません。
まぁまぁ荒んでいましたし暴れたこともあります。基本的な性格の悪さも相まって、単なる読書家のダミアンでした。

本を読むことで構築されるセーフティネットシステム

それでも、本を読んでいるので。
読んでしまっているので。

頭の中の拡張と充填は止まらないのです
これはもう本と頭の関係性におけるシステムといってもいいです。
本を読むとはそういうことなのです。

それと同時にもうひとつ構築されるシステムがあります。

絶望に浸れなくなるシステム。

浸りたくても、浸れなくなっちゃうんです。
浸りたい人にとっては、本を読むことのひとつの弊害とも言えるかもしれません。

世界にはこんな人がいる、こんなことが起きている、こんなものがある、こんな考え方がある。
それらを知れば知るほど、絶望しきれないし恨みきれないように仕上がっていきます。
物事は一面ではなく、選択肢はいくつもあり、神はいるかもしれないしいないかもしれなくて、時間は必ず流れ、しかし時間は必ずいつか収束することを知っているから。

絶望って誰っっっでもすることはあるはずです。
むしろしたことがない人なんて私は一人も知りません。
でも、絶望をしてもしきれない。
このしきれない、というほんのちょっとの差はすごく大事なんです。

絶望しきれない何かを、セーフティネットと呼んでいいなら、それを作り出せる方法のひとつが本を読むことなんじゃないかと思っています。

私がいつでもポッキリいきそうだったのにいけなかったのは、セーフティネットができていたからだと思います。
いやはやいきそうなのになぁ、と何度も思ったことがあります。(アトピーだけではないですよ。人生色々ありますので)

じゃあ希望に浸ることもできなくなるのか?
それも、はいそうですと答えざる得ません。
希望は湧きますが、希望に浸り続けることはできません。
本を読むということは、いずれにせよプランAのみで進み続けることはできなくなるのです。
これは裏を返せば、希望が砕かれた時のセーフティネットもできあがっているということです。

繰り返しになりますが、自分の状況に直接的に関連がある見識の本を読むことが最重要ではありません。
また、私は決して「〝いい人やいいことが起こる話の本〟を読むといい人生が送れるよ」と言いたいわけではありません。
無慈悲で残酷なストーリーの文学や社会の仕組みの本なども私は数々読んできましたが、そこで充填される冷酷さもしたたかさもずる賢さも生きる上で必要なことだからです。

ユートピアではないしディストピアでもない

本を読んできて最終的に何が良かったかと聞かれたら、まずは中庸な足場を築く癖がついたことだと思います。
めちゃくちゃ良いことばかりでも悪いことばかりでもない。
シンプルなことですが、本を読まずして私の肉体移動における経験と視野だけではたどり着けなかったと思います。
読書家のダミアンから、普通の読書家の人間になれたのは本のおかげです。

さて、ここまで本を読むメリットそのものについて語ってきましたが、その上で!
当企画では、ゴリゴリに役立つことが書かれている本のみをご紹介していきます。
本を読むだけで役に立つのに、役に立つことが書かれている本のみを知ることができる!
こんなうまい話があっていいのかという企画にしていきたいと思っています。

私がご紹介したいのは、ズバリ、『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』です。

あ…でも…すみません…。
ちょっと長くなっちゃったんで次回にしていいですか。
『ヒトはなぜ先延ばしにしてしまうのか』のレビューを先延ばしにするという体現具合。
なぜ先延ばしてしまうの!?最新の研究と実践から分かる心理的メカニズムについて書かれた本があるんです!
次回をお楽しみに!(延ばしそう)